【指導奨励上参考に資すべき事項】

納屋を中心とした普通電灯による二化メイ虫誘蛾状況調査成績

道立農業試験場病虫部

 

調査成績 次表の通りであった。
月日 誘蛾数 月日 誘蛾数 月日 誘蛾数 月日 誘蛾数
6.29 130 7.8 426 7.17 555 7.26 343
30 160 9 571 18 462 27 休灯
7.1 30 10 712 19 691 28 250
2 40 11 468 20 791 29 191
3 休灯 12 571 21 757 30 140
4 休灯 13 427 22 736 31 84
5 380 14 436 23 760 8.1 79
6 250 15 233 24 577 2 79
7 130 16 241 25 455 3 35
合計   12191
  

納屋内及び水田の気温(7月8日於東鷹栖村)
調査時間 納屋 水田
午後10時25分 20.0℃ 16.0℃
午後11時30分 19.5℃ 15.5℃
午前1時10分 18.0℃ 15.0℃

 

考察
 以上の調査成績に拠れば二化メイ虫の棲息密度高き納屋内の気温は水田のそれと比較して高く従って灯火に対する感応度強く誘蛾成績甚だ良好なることを認めた。即ち二化メイ虫成虫の飛来盛期である7月中に点灯した結果12000頭余を誘殺することが出来たが、之は北海道に於ける青色蛍光灯の約5.6灯分に比適する成果を発揮したもので、然も圃場へ分散する以前に誘殺する点に於いて合理的であり、且安易に実行し得る方法として一般に勧奨すべきものと認めた。

 納屋内に於ける二化メイ虫誘蛾状況グラフ