畑地における土壌・作物の違いに対応したかん水指針 | |||||||
【 要約 】春播小麦、馬鈴しょ、てん菜、タマネギについて、効果の大きいかん水期間、かん水開始点(pF2.3〜2.7)を定めた。また、土壌型を3区分(土壌水分供給能区分)して、それぞれの1回当たりかん水量(10〜25mm)を示した。 | |||||||
北海道立北見農業試験場・研究部・土壌肥料科 | 連絡先 | 0157-47-2146 | |||||
部会名 | 土地管理,畑作 | 専門 | 栽培 | 対象 | 麦類ほか | 分類 | 指導 |
【 背景・ねらい 】
畑地かんがい用水の有効利用を図るためには、作物の水分反応特性や土壌の水分特 性を考慮した総合的なかん水技術の確立が必要である。本試験では網走管内の主要畑 作物に対して具体的かつ合理的なかん水指針を提示しようとした。
【 成果の内容・特徴 】
【 成果の活用面・留意点 】
土壌水分の測定は、かん水を行おうとする作物毎に、圃場の代表地点の畦上株間の 深さ10〜15cm(培土した場合は15〜20cm)にテンシオメータ(またはイロメータ等) を設置し、pF値を読み取ること。また、かん水は上からの散水を前提とし、圃場に滞 水しない程度のかん水強度で行うこと。なお本成果の適用は、当面網走管内を対象と する。
【 その他 】
研究課題名:土壌の水分供給能並びに作物水分生理に関する試験
予算区分 :道単
研究期間 :平成4年度(昭和62年〜平成4年)
研究担当者:竹内晴信、松中照夫
発表論文等:Optimum Irrigation Period for Grain Production in Spring Wheat、
Soil Science and Plant Nutrition、38巻2号、1992。
「平成5年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.274