カラ−品種の特性及び球根貯蔵法、切花鮮度保持法
[要約]品種により、苞開口部の形に差異がある。球根は乾燥させ、発泡スチロ−ル箱に詰め、1〜3゚Cで貯蔵することができ、切花は二軸延伸ppフィルムで包み段ボ−ル箱詰 めし、3〜10゚Cで輸送すると鮮度を保持することができる。
北海道立中央農業試験場・園芸部・野菜花き第二科
                 農産化学部・流通貯蔵科
連絡先01237-2-4220
部会名園芸専門育種・加工利用対象花き類分類指導

[背景・ねらい]

 カラ−は種間交雑による花色の豊富化、消費形態の多様化に伴い、近年その需要が 急増している花きである。高温、多湿に弱いため、本道は夏秋期の切り花生産、球根 生産に適している。道ではカラ−を北海道のブランド花きとして生産振興してきた。 本試験では、品種特性、球根の貯蔵技術、切花の鮮度保持技術について検討し、普及 指導上の資料とする。

[成果の内容・特徴]

  1. 品種特性調査
     90年度6品種、91年度12品種、92年度9品種を共試し、検討を行った。 採花本数は全般に少なかった。苞開口部の形には品種間差が見られた。球根肥大に 付いは重量で2〜3倍になった品種が多かった。
  2. 球根貯蔵法
     十分乾燥した球根を吸湿紙を封入した発泡スチロ−ル箱に詰めて1〜3゚Cで貯蔵 すると越冬させることができた。
  3. 切花鮮度保持法
     二軸延伸ポリプロピレンフィルムで包んで段ボ−ル箱詰めし、3〜10゚Cで輸送 することによって切り花の鮮度保持をはかることができた。

[成果の活用面・留意点]

 品種特性調査は、無加温ハウス条件下で検討されていることを考慮する。

[その他]

研究課題名:寒地・寒冷地におけるカ−ネ−ションと球根花きの組み合わせ生産シス
        テム技術の確立
予算区分 :補助(地域重要)
研究期間 :平成4年度(平成2年〜4年)
研究担当者:鈴木亮子、印東照彦
発表論文等:なし

        「平成5年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.113