弱毒ウイルスを利用したてん菜そう根病の生物防除 | |||||||
【 要約 】 病原ウイルス (BNYVV)の遺伝子解析に基づき、病原性遺伝子の欠失変異株を含む弱 毒ウイルスを作出した。この弱毒ウイルスは、土壌病であるてん菜そう根病に対して 、防除効果を示した。 | |||||||
道立中央農業試験場・生物工学部・遺伝子工学科 | 連絡先 | 01237-2-4220 | |||||
部会名 | 作物保護 | 専門 | 作物病害 | 対象 | てんさい | 分類 | 指導 |
【 背景・ねらい 】
てん菜そう根病は、北海道の約 20%の圃場に発生しており、その分布はさらに拡大
する危険がある。発病すると、収量、糖分に対する被害が大きく、しかも土壌病害で
あるため、適切な防除法がないのが現状である。このため、弱毒ウイルスの作出と、
これを利用した生物防除法の開発を行う。
【 成果の内容・特徴 】
【 成果の活用面・留意点 】
【 その他 】
研究課題名:遺伝子操作技術開発(ウイルスの遺伝子解析と単離)てん菜そう根病に
対する弱毒ウイルスの効果検定試験
予算区分 :道費・共同研究(民間との共同、日本甜菜製糖株式会社総合研究所)
研究期間 :平成元〜平成4年
研究担当者:玉田哲男、斎藤美奈子、木口忠彦、楠目俊三(中央農試)、神沢克一、
内野浩克、(日甜総合研究所)
発表論文等:玉田哲男、楠目俊三、斎藤みな子、木口忠彦、内野浩克、神沢克一、
欠失RNA遺伝子を用いた弱毒ウイルスによるテンサイそう根病の防除
効果、日植病報、58、638(1992).
「平成5年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.180