ハイブリッド・スターチスの品種特性
【 要約 】 北海道での無加温ハウス栽培における、ハイブリッド・スターチスの品種特性を明らかにした。越冬性や収量、切花品質における品種間差大きい。
北海道立中央農業試験場 園芸部 野菜花き第二科 連絡先 01238-9-2001
部会名 作物 専門 育種 対象 花き類 分類 指導

【 背景・ねらい 】
 ハイブリッド・スターチスは近年急速に本道で栽培が拡大している。品種は多数販売されているものの、その特性(収量、切花品質の経年、季節変動、越冬性など)は不明な点が多い。そこでハイブリッド・スターチスの本道における品種特性を明らかにする。

【 成果の内容・特徴 】

  1. 積雪越冬下のためか一部品種の越冬率が低くなった。また数字上越冬株とされていても衰弱しているものも見受けられた。
  2. 採花期間が一時期に集中するは季咲き性の強い品種もあった。
  3. 採花本数は2、3年目にピークとなるものが多かった。
  4. 切花長は一部品種で伸びにくいものがあった。
  5. 茎の硬さは品種間差がみられた。
  6. 9月以降は花付が悪くなり、茎が軟弱化する傾向がみられた。
  7. 8〜9月にかけて茎の先端が枯死する生理障害とみられる症状が多くの品種で発生した。

【 成果の活用面・留意点 】

  1. 無加温ハウス栽培に適用する。
  2. 越冬性については道央および類似の気象条件の地域に適用する。

【 その他 】

研究課題名:スターチス類の開花調節と品質向上試験
予算区分 :道費
研究期間 :平成6年度(平成3〜6年度)
研究担当者:生方雅男
発表論文等:なし

        「平成7年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.94