スターチス・シヌアータの秋切り栽培法
【 要約 】 9月に良質な切花を得るためには催芽種子の冷蔵処理(1℃、30日程度)をして栽培することが望ましい。播種期は「アーリーブルー」、「ミッドナイトブルー」では5月播種、「ボンジェリーエロ−」では6月播種が適当である。秋期の加温する場合の温度は12℃が適当である。
北海道立中央農業試験場 園芸部 野菜花き第二科 連絡先 01238-9-2001
部会名 作物 専門 栽培 対象 花き類 分類 指導

【 背景・ねらい 】
 スターチス・シヌアータの播種期、催芽種子の冷蔵処理、茎整理、遮光、マルチ、加温温度が秋切り栽培における生育、切花品質に及ぼす影響を明らかにする。

【 成果の内容・特徴 】

  1. 催芽種子の冷蔵処理により採花始めが早まり、採花本数は増加する。9月に良質な切花を得るためには催芽種子の冷蔵処理をして栽培することが望ましい。
  2. 遮光処理により、採花本数は減少し、翼の幅が大きくなり切花品質が劣化する傾向がる。遮光処理については条件をさらに検討することが必要と思われる。
  3. 播種期については「アーリーブルー」、「ミッドナイトブルー」では5月播種、「ボンジェリーエロ−」では6月播種が適当であると思われる。茎整理も有効な手段であると思われる。
  4. 加温温度が高まるにつれて到花日数は短くなる。しかし夜温12、15℃区の差は少なかった。秋期の加温温度は12℃が適当である。

【 成果の活用面・留意点 】

  1. 加温温度以外は無加温ハウス栽培に適用する。

【 その他 】

研究課題名:スターチス類の開花調節と品質向上試験
予算区分 :道費
研究期間 :平成6年度(平成3〜6年度)
研究担当者:生方雅男
発表論文等:なし

        「平成7年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.97