チモシーを基幹とする採草地に対する施肥改善効果の長期実証 | |||||||
【 要約 】 チモシーを基幹とする採草地に対し、草種構成と土壌診断に基づいた施肥改善を行うことにより、マメ科草混生割合が良好で、地下茎型イネ科草の侵入が少ない生産性の高い草地を長期間維持可能であることを実証した。 | |||||||
北海道立根釧農業試験場・研究部・土壌肥料科 | 連絡先 | 01537-2-2004 | |||||
部会名 | 生産環境 | 専門 | 肥料 | 対象 | 牧草類 | 分類 | 指導 |
【 背景・ねらい 】
草地造成および更新後の牧草収量の経年的な低下を防止し、粗飼料の低コスト生産に資するため、1977〜1986年の間、毎年同一条件でチモシー・マメ科草混播草地を造成し、根室管内の平均的な施肥(慣行区:N−P2O5−K2O−MgO=9.1−9.5−13.1−2.9kg/ 10a・年間)、マメ科草混生割合によって定めた植生区分による窒素施肥および土壌診断に基づくリン酸、カリ、石灰、苦土の適正施肥(改善区)、マメ科草回復のための窒素減肥(窒素減肥区)を行い、施肥改善効果を長期にわたって実証する。
【 成果の内容・特徴 】
【 成果の活用面・留意点 】
寒地のチモシーを基幹とする採草地に適用する。
【 その他 】
研究課題名:牧草生産力の経年変化と施肥改善効果
予算区分 :指定試験
研究期間 :平成6年度(昭和53年〜平成5年)
研究担当者:松本武彦・木曽誠二・松中照夫・能代昌雄
発表論文等:松本ら(1993)根釧地方における牧草収量の変動要因(第1報),土肥講要集,40,270,
松本ら(1994)根釧地方における牧草収量の変動要因(第2報),土肥講要集,40,146
チモシーを基幹とする採草地に対する施肥改善効果の長期実証
「平成7年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.289