導入てんさい品種「HT9」の栽培特性 | |||||||
【 要約 】 導入てんさい品種「HT9」は、根重が「スターヒル」より多く、根中糖分は「スターヒル」よりやや低い。糖量は「スターヒル」より多収であり、品質は「スターヒル」並である。抽苔耐性は「スターヒル」並の強であり、根腐症状の発生は「スターヒル」より少ない。適地は北海道一円である。 | |||||||
北海道立十勝農業試験場・研究部・てん菜特産作物科 | 連絡先 | 0155-62-2431 | |||||
部会名 | 作物 | 専門 | 育種 | 対象 | 工芸作物類 | 分類 | 普及 |
【 背景・ねらい 】
昭和61年の糖分取引開始後、糖分が高く根重の少ない糖分型品種と、根重、糖分ともにやや高い中間型品種が普及された。中間型品種の「スターヒル」は、昭和63年に優良品種に認定された後、主要品種の一つとして作付が年々増加し、平成5年には約2万ヘクタールに達した。しかし、「スターヒル」は、圃場によっては根腐症状の発生が多いことから収量が不安定で、近年は作付面積が減少している。このことから、中間型品種の「モノホマレ」並の糖分を備え、「スターヒル」より根腐症状の発生が少ない多収性の品種が切望されていた。そこで、スウェーデンのヒレスヘッグ社育成の三倍体、単胚の一代雑種「HT9」(MS-303-E×4X17)について、平成4年から4年間にわたって全道的に試験を行った。
【 成果の内容・特徴 】
【 成果の活用面・留意点 】
【 その他 】
研究課題名:てんさい輸入品種検定試験
予算区分 :受託
研究期間 :平成7年度(平成4〜7年)
研究担当者:阿部晴記、手塚光明、吉村康弘、有田敬俊、相川宗厳、吉田俊幸、梶山努、大波正寿、奥村理、今友親、松崎康範、三浦豊雄、土屋俊雄、沢口敦史、堤光昭、中島和彦、増谷哲雄、田中征勝、拓殖正徳
「平成8年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.16