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中央農業試験場

診断グラフ作成手順

農試式診断グラフ作成の手順

損益計算書等に記された費用等を区分し、金額を入力します。なお、基準値と実績値で統一されていれば、利用者によって区分が異なっても問題ありません。

<用意する資料>

損益計算書、製造原価報告書、販売費および一般管理費の一覧表、貸付金組合員別一覧表

<手順>

①       「入力画面シート」を開いてください。

②       損益計算書に記された売上高、営業外収入、期末棚卸高、期首棚卸高の金額を黄色のセルに入力します。

③       損益計算書に記された経常利益、支払利息割引料の金額を黄色のセルに入力してください。

④       製造原価報告書に記された支払地代の金額を黄色のセルに入力してください。また、その他「土地」に支払う費用の科目名を緑色のシートに、金額を黄色のセルに入力してください。

⑤       製造原価報告書に記された減価償却費の金額を黄色のセルに入力します。また、その他「機械」に支払う費用の科目名を緑色のシートに、金額を黄色のシートに入力してください。

⑥       製造原価報告書、販売費及び一般管理費の一覧表に記された費用のうち、給料や旅費交通費など、法人の内部の人に支払った費用の科目名を緑色のシートに、金額を黄色のシートに入力してください。人に支払われる費用の例として、雇人費、賃金・給与、役員給与・報酬、福利厚生費、旅費交通費があります。

⑦       製造原価報告書、販売費及び一般管理費の一覧表に記された費用のうち、租税公課や共済掛金など、公共の機関に対して支払った費用の科目名を緑色のシートに、金額を黄色のシートに入力してください。公共の機関に支払われる費用の例として、租税公課、諸会費、負担金、保険料(共済掛金)があります。

⑧       貸付金組合員別一覧表に記された年償還額の金額を黄色のセルに入力します。

⑨       以上で、「グラフ」シートに農試式診断グラフが作成されます。


農試式診断グラフの出力例

⑩     図の左側から順に、収入(基準値との比較が可能)、生産性(付加価値額が大きいほど生産性が高い)、分配(稼いだ金額の分配)、収益性(経常利益と減価償却からなる手元資金)、資金繰り(負債償還を考慮した資金収支)を示しています。「農試式診断グラフ」は、生産性等の一般的な経営分析の指標をグラフ化した他、経営内の資金の流れを可視化しています。また、「農試式診断グラフ」は、基準値と比較することで、生産性の変化を速やかに把握することに役立ちます。