研究内容
黒毛和種繁殖雌牛の改良
遺伝的能力評価と受精卵移植の活用により、地域の優良雌牛を改良・増殖させる取り組みを行っています。この取り組みにより、道内繁殖雌牛の改良速度を向上させることが可能となります。
>>「北海道和牛産地高度化促進事業(ゲノム育種価)」(経常研究:H29~R3)
黒毛和種の遺伝的能力評価
道内黒毛和種の能力向上を目指して、全道から枝肉成績や子牛発育成績を収集して最新のアニマルモデルにより遺伝的能力の評価を行っています。この評価値を用いることにより、効率的な選抜淘汰と交配計画を行うことができます。
>>「黒毛和種肥育牛の早期出荷に適した育種価評価法と育成・肥育技術」(共同研究:H30~R2)
ゲノム育種技術の開発
道内枝肉市場に上場された枝肉や、後継牛候補の毛根から抽出したDNAを分析し、SNPデータとします。このSNPデータと表現型の成績から算出されたゲノム育種価を活用することで、改良の効率化と期間の短縮化が可能となります。
>>「北海道和牛産地高度化促進事業(ゲノム育種価)」(経常研究:H29~R3)
黒毛和種の育成肥育技術
黒毛和種に対する最適な飼料給与法を提案するため、育成・肥育期における栄養管理が発育や肉質に与える影響を調査しています。
>>「前期高CP給与による育成・肥育技術開発」(外部資金:H28~R2)
自給飼料や副産物の利用法
飼料自給率の向上を目指して、道内に豊富に存在する粗飼料や未利用資源の飼料価値を評価し、肉用牛への効果的な給与方法を検討しています。
>>「CCM等自給濃厚飼料を活用した肉用牛の飼養技術の開発」(外部資金:H27~R1)
>>「肉用牛の生育ステージ別イアコーンサイレージの効率的給与技術の実証」(外部資金:H28~R1)
>>「粗飼料品質に応じた黒毛和種繁殖雌牛の栄養管理プログラムの開発」(経常研究:H30~R2)
道産牛肉の食味性向上
道産牛肉の食味性向上によるブランド化を目指して、美味しさの客観的評価法の検討や美味しさに影響を与える要因調査などに取り組んでいます。
>>「黒毛和種肥育牛の早期出荷に適した育種価評価法と育成・肥育技術」(共同研究:H30~R2)
肉用牛の飼養管理
試験研究に用いる肉用牛を生産するため、黒毛和種とアンガスの純粋種と交雑種の牛群を維持管理しています。
>>「北海道優良基幹種雄牛育成事業(外国種)」(経常研究:H27~R1)
北海道和種馬の保存
北海道に適した遺伝資源として後世に残すために、北海道和種馬の保存を行っています。