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畜産試験場

牛用簡易去勢器具「楽チン」

肉牛グループでは、観血法による去勢を行ってきましたが、去勢後のストレスが大きく2~3日はエサの摂取量が落ち込み飼養試験の成績にも影響しました。そこで、ストレスが少ない去勢法を探していたところ、「北の(来たの?獣医師)」というブログで「2玉同時捻転法」という方法を紹介していました。肉牛グループでは、その際に用いる道具として牛用簡易去勢器具「楽チン」を考案しましたので、「楽チン」を使った2玉同時捻転法について紹介します。

◆ とっても簡単!「楽チン」の作り方

◆ とっても簡単!「楽チン」を使った去勢の手順

「楽チン」による2玉同時捻転法は、陰嚢の切除から精巣を摘出するまでにかかる時間が1頭あたり1分程度(従来法は5分)なので、牛にかかるストレスが軽減されます。従来法では、去勢後はしばらくぐったりしていましたが、この方法では鎮静剤がきれるとすぐに歩きまわる牛も多く見られます。また、術者への負担、術中のリスクが軽減できるメリットもあり、いいことずくめです。