定期作況報告
(平成11年5月20日現在)
Ⅰ 気象概況平成10年11月1日から平成11年5月20日までの気象は以下のように推移した。 |
11月: | 平均気温は中~下旬で平年より低く推移し、特に下旬は-3.1℃ (対平年値比-3.9℃、以下同様)と低かった。降水量は3旬と も平年より多く推移し、特に上旬は110mm(282%)と多かっ た。日照時間は上旬で17.2時間(64%)、下旬で11.9時 間(61%)とそれぞれ平年よりやや少なく、中旬は11.1時間 (46%)と少なかった。 |
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12月: | 平均気温は上旬で-5.6℃(-4.8℃)と平年より低かったが、 中旬は-2.5℃(+2.0℃)と高かった。降水量は中旬で26 mm(72%)と平年よりやや少なく、その他の旬はほぼ平年並であ った。日照時間は中旬で9.8時間(54%)と平年より少なく、 その他の旬はほぼ平年並であった。 |
1月: | 平均気温は上旬で-6.3℃(-1.2℃)と平年よりやや低かっ たが、中旬は-4.9℃(+1.3℃)とやや高かった。降水量は 中旬で19mm(79%)と平年よりやや少なく、その他の旬はほぼ 平年並であった。日照時間は上旬で11.4時間(64%)と平年 よりやや少なく、中~下旬はほぼ平年並に推移した。 |
2月: | 平均気温は上旬で-8.4℃(-1.4℃)と平年よりやや低く、 中旬は-9.3℃(-3.6℃)と低かった。降水量は上旬で27 mm(180%)と平年より多かったが、中旬は11mm(58%)と 少なく、下旬は9mm(75%)とやや少なかった。日照時間は上旬 で15.5時間(46%)と平年より少なく、中旬は41.7時間 (128%)とやや多かった。 |
3月: | 平均気温は3旬とも低く推移し、特に上旬は-6.7℃(-2.3 ℃)と低かった。降水量は上旬で34mm(309%)と平年より多 かったが、中~下旬はほぼ平年並に推移した。日照時間は上旬で3 4.9時間(72%)、下旬で48.3時間(79%)とそれぞれ 平年よりやや少なかった。 |
4月: | 平均気温は上旬で-1.1℃(-4.1℃)と平年より低かったが、 中旬は5.1℃(+2.1℃)と高かった。降水量は上~中旬でほ ぼ平年並に推移し、下旬は5mm(21%)と少なかった。日照時間 は中旬で40.1時間(77%)と平年よりやや少なく、下旬は7 5.5時間(155%)と多かった。 |
5月: | 平均気温は上旬で7.9℃(+1.0℃)と平年よりやや高く、中 旬は7.8℃(-1.4℃)とやや低かった。降水量は上旬で63 mm(315%)と平年より多く、中旬で22mm(138%)とやや 多かった。日照時間は中旬で39.4時間(73%)と平年よりや や少なかった。 |
本年の降雪始は平年より4日遅い11月3日であったが、根雪始は11月11日と平年より15日早かった。融雪期が4月18日と平年より6日遅かったため、積雪期間は平年より21日長い158日であった。 4月からの主要気象要素積算値は、平均気温、日照時間、畑地温ともに平年並に推移しているが、降水量は90mm(150%)と平年より多く推移している。 a.季節表 ![]() b.気象表 ![]() c.主要気象要素積算値(4月21日~5月20日現在) ![]() Ⅱ 作況1.牧草1)採草型-Ⅰ(TY・RC) 1番草 作況:平年並 事由:萌芽期はチモシー、アカクローバともに平年並みであった。草丈はチモシーが4cm、アカクローバが3cm高かった。 以上により作況は平年並みである。 ![]() 2)採草型-Ⅱ(OG・RC) 1番草 作況:平年並 事由:萌芽期はオーチャードグラス、アカクローバともに平年並みであった。草丈はオーチャードグラスが2年目草地で9cm、アカクローバが3~4cm高かった。 以上により作況は平年並みである。 ![]() 3)放牧型-Ⅰ(OG・WC) 2番草 作況:やや不良 事由:萌芽期は平年に比べてオーチャードグラスが1~3日、シロクローバが3~4日遅かった。草丈はオーチャードグラスが2年目草地で6cm高く、3年目草地で4cm低く、シロクローバは平年並であった。乾物収量は2年目草地で平年比101%、3年目草地で67%であった。 以上により作況はやや不良である。 ![]() 4)放牧型-Ⅱ(PR・WC) 2番草 作況:やや不良 事由:萌芽期はペレニアルライグラス、シロクローバともに平年並であった。草丈はペレニアルライグラスが3年目草地で5cm低く、シロクローバは1~2cm低かった。乾物収量は2年目草地でシロクローバが少なかったことから、平年比82%と少なく、3年目草地では根雪が早く、融雪期が遅かったことから、ペレニアルライグラスに冬損等の影響を受け27%と少なかった。 以上により作況は不良である。 ![]() 2.サイレージ用とうもろこし 作況:平年並 事由:播種日は平年より1日早かった。 ![]() Ⅲ 作況調査耕種概要1.牧草1)供試草種・品種および播種量 ![]() 2)調査方法 ①施肥量(kg/10a) ![]() ②播種日:2年目草地 平成10年7月6日播種(6月5日播種を蒔き直し) 3年目草地 平成9年6月30日播種 ③1区面積:32㎡ ④調査対象:2年目・3年目草地 ⑤刈取り:採草型3回(1番草出穂期、2番草・3番草はそれぞれ50~60日後) 放牧型6回(5月~10月まで毎月20日) 2.とうもろこし(サイレージ用) 品種名:ヒデノワセ、ダイヘイゲン 栽植密度:畦幅60cm×株間23.8cm(7,000本/10a) 面積および区数:12㎡、3反復 前作物:エンバク 施肥量(kg/10a) ![]() |