漁業の情報
漁業許可等の区分 | 海区承認漁業 |
---|---|
主な操業地域 | 宗谷総合振興局管内利尻富士町沿岸 |
取材地 | 宗谷総合振興局管内利尻富士町 |
漁場 | 利尻富士町鴛泊沖 距岸5~50km、水深10~40m、底質:砂 |
漁具 | 直径約50mm、長さ5~6mの鉄管3本にテトロン(ポリエステル)6~9本撚り、400掛け蛙又結節網目合28~30節(1.04~1.12cm)の網地を袋状に取り付ける。玉鉄管と呼ばれる1本の先端には発泡スチロールの浮きを付け沈まぬようにし、ほか二本の鉄管は海中で扇状に広がり一網打尽にすくい取る。 |
漁期 | 4~7月 |
漁船規模 | 5トン未満船 |
出荷形態 | 鮮魚、冷凍 |
対象魚の情報
標準和名 | イカナゴ |
---|---|
英名 | Japanese sand lance、sand eel |
科目 | スズキ目イカナゴ科 |
学名 | Ammodytes personatus Girard |
俗名、地方名 | 小女子(コウナゴ:体長10cm未満)コナゴ、シラス、チリメン、シラウオ、メロウド 中女子(チュウナゴ:体長10cm前後) 大女子(オオナゴ:体長10cm以上) |
混獲魚 | なし |
道内主産地 | 宗谷海峡 |
漁業のすがた
漁法の手順はまず、イカナゴ(オオナゴ)に群がるカモメなどの海鳥類を探し、その鳥の群れめがけ全速力で船を走らせる。鳥の群れに近づき、「たま」と呼ばれるイカナゴの群れの大きさを確認したうえで鉄管網の投入を行う。網がイカナゴの群れに近づくと機関を全速し、同時に船首を回転させながらイカナゴを余すことなくすくい採る。
増殖と管理
海区承認を受け、操業期間は3月15日から7月31日までに限られる。
写真で見る
操業
イカナゴに群がるカモメ1:早朝4時、沖へと向かいイカナゴに群がるカモメを探します。
イカナゴに群がるカモメ2:カモメの下には「たま」と呼ばれるイカナゴの群れが姿を見せます。
たまに向かう:カモメの群れめがけて全速力で向かいます。
鉄管網:網のフレームとなる鉄管鋼です。
投網1:扇状に広がる網がイカナゴめがけ入れられました。
投網2
投網3
投網4
揚網1:網揚げの様子です。
揚網2:網の一方をボンブで吊し、網を寄せていきます。
揚網3:入網状況はどうでしょう。
イカナゴ:網に入ったイカナゴです。
たも入れ:たも入れを行い船内に漁獲したイカナゴを移しますが、その間にも次の入網の準備が始まっています。
漁獲物:漁獲されたイカナゴです。
収容:船倉へ移します。
他の漁船の漁獲状況1:他漁船の漁模様が気になります。
他の漁船の漁獲状況2
陸揚げ・出荷
陸揚げ1:漁港についてからの荷揚げ風景です。
陸揚げ2:大きなタモで大きなマスへ移します。
陸揚げ3:今日も大漁でした。
計量:計量後、専用バット(冷凍用)に入れ、積み上げられていきます。
出荷:この後、フォークリフトで運ばれ冷凍されます。
協力:宗谷総合振興局管内/鴛泊漁業協同組合(現 利尻漁業協同組合 鴛泊本所)
取材:利尻地区水産技術普及指導所
取材:利尻地区水産技術普及指導所