漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 渡島総合振興局管内 |
取材地 | 渡島総合振興局管内松前町離島小島地区 |
漁場 | コンブ:水深10~25m、サザエ: 水深10~25m、アワビ:水深0~15m いずれも岩礁域 |
漁具 | コンブ:徒手 サザエ・アワビ:カギ・ヘラで採取 |
漁期 | アワビ・サザエ:10月31日~5月31日(出荷盛期:アワビ 12月、サザエ 12月と4月,5月) コンブ:7月10日~10月31日(出荷盛期:8月~10月31日) |
漁船規模 | 5トン未満 |
出荷形態 | コンブ:乾燥 サザエ・アワビ:活出荷 |
対象魚の情報
標準和名 | コンブ: マコンブ サザエ: サザエ アワビ: エゾアワビ |
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英名 | コンブ: tangle、ribon weed、kombu(コンブ全般) サザエ: lightfoot アワビ: ezo-abalone |
科目 | コンブ: コンブ目コンブ科 サザエ: 古腹足上目リュウテン科 アワビ: 古腹足上目ミミガイ科 |
学名 | コンブ: Laminaria japonica Areschoug サザエ: Turbo (Batillus) cornutus Lightfoot アワビ: Haliotis (Nordotis) discus hannai Ino |
俗名、地方名 | コンブ: ホンコンブ、モトコンブ サザエ: サザエ アワビ: アワビ |
混獲魚 | なし |
道内主産地 | コンブ: 渡島地方、噴火湾 サザエ: 離島小島(北限) アワビ: 日本海、津軽海峡 |
漁業のすがた
対象魚種はコンブ、アワビ、サザエで、こんぶ漁は、着生しているコンブを根から手でむしり取り、ひとかかえ程度に束ねたものを船上作業員がボンブと呼ばれる吊り上げ機を使い船上へ揚げます。さざえ漁、あわび漁はカギ及びヘラを用い採取したものを順次ヒカリへ収容し一杯になったところで船上へ揚げます。
凪の良いときでは1日にダブルタンクで2セット、およそ4時間の操業を行っています。
増殖と管理
また、サザエについては、年間一人400キログラムの漁獲制限に加え、できるだけ深所の大型貝を漁獲することで、若齢貝の保護に努めていています。
コンブは採藻漁業との競合を避けるため、水深等の制限を設けて深い所のコンブを採っています。
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漁具
潜水器具:漁場に着くと重装備の潜水機材を身に着けます。
カギ:アワビやサザエを漁獲するカギです。
ヘラ:同じくヘラです。
ヒカリ:漁獲物を収容するヒカリと呼ばれる網袋です。
操業~出荷
出港:漁場は、松前町の沖合い10マイルにある離島小島です。
入水:勢い良く船から飛び込みます
コンブ繁茂状況:10メートルより深い所の大型のマコンブが目的です。
コンブ漁獲1:コンブは手で漁獲します。
コンブ漁獲2:漁獲したマコンブを曳き綱に縛ります。
コンブ漁獲3:量がまとまったら海上に引き揚げます。
コンブ引き揚げ:ボンブと呼ばれる吊り上げ機で船上に引き揚げます。
コンブ陸揚げ:採取されたマコンブは船で港まで運んで陸揚げします。
コンブ運搬:干場に運ぶためにトラックに積み込みます。
コンブ乾燥1:干場に着いたらコンブを荷台から降ろします。
コンブ乾燥2:干場の石の上で天日干しにより乾燥させます。
コンブ乾燥3:よく乾燥したコンブをシートに集めて一連の作業は終了します。
サザエ:サザエが生息している様子です。
アワビ:アワビが生息している様子です
サザエ・アワビの漁獲:ヘラでアワビをおこし、カギでサザエを漁獲しヒカリと呼ばれる袋網に収穫します。
漁獲されたサザエ・アワビ:袋網が満杯になると別のものと交換して採取を続けます。一人で4時間ほど潜ります。
サザエ:サザエはひとまとめにして籠に入れ出荷します。
アワビ:アワビはサイズ別に分けて出荷します。
サザエ・アワビの陸揚げ:港に戻って来ました。今日の漁獲物を陸揚げします。
サザエ・アワビの出荷:陸上で再度サイズ別に4段階に分けて出荷します。
放流・調査
サザエ放流・調査:サザエの成長を調べるために天然サザエに標識を付けて放流しています。
アワビ放流・調査:エゾアワビ人工種苗の成長や生残を知るために標識を付けて放流しています。
アワビ人工種苗:放流するエゾアワビ人工種苗です。
アワビ放流:エゾアワビ種苗放流の様子です。
アワビ:放流後のエゾアワビの状況です。
調査:放流後の生息調査の様子です。
取材:渡島西部地区水産技術普及指導所