漁業の情報
漁業許可等の区分 | 定置漁業権漁業 |
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主な操業地域 | 渡島総合振興局管内函館市(旧南茅部町) |
取材地 | 渡島総合振興局管内函館市(旧南茅部町) |
漁場 | 距岸1,000~3,000メートル、水深40~70メートル |
漁具 | 定置網 |
漁期 | 4~12月 |
漁船規模 | 10~20トン漁船 |
出荷形態 | 生鮮 |
対象魚の情報
ケガニ
標準和名 | マグロ: クロマグロ サケ: シロザケ |
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英名 | マグロ: bluefin tuna サケ: chum salmon、dog salmon |
科目 | マグロ: スズキ目サバ科 サケ: サケ目サケ科 |
学名 | マグロ: Thunnus thynnus (Linnaeus) サケ: Oncorhynchus keta (Walbaum) |
俗名、地方名 | マグロ: マグロ、ホンマグロ、メジ、ゴンタ、ヨコワ、シビ サケ: アキサケ、アキアジ、トキシラズ、トキ、トキザケ、ギンケ、ブナ、 ブナケ、ブナザケ、ホッチャレ、メジカ、ケイジ、シロサケ、オオスケ |
混獲魚 | スルメイカ、サンマ、サバ、ホッケ、スケトウダラなど多種 |
道内主産地 | 道内全域 特に西部日本海及び南部太平洋への回遊が多い |
漁業のすがた
北海道の大謀網は天保10年(1839年)南部(岩手県大槌村)の田鎖丹蔵(船頭兼網大工)を南茅部に招き、黒鷲岬と弁天岬にマグロの大謀網を建てたのが、北海道の大謀網の始まりと伝えられている、現函館市尾札部町の黒鷲岬に北海道建網大謀網漁業発祥の地碑が建てられています。
本漁業は沿岸域に大規模な網を設置し、網の構造によって箱網と呼ばれる部分に誘導された魚を船で取りあげる漁法です。魚はまず陸側から沖側に向けた長さ500~600メートル程度の垣根状の網(垣網)により、その沖側に設置された胴網と呼ばれる囲い網に入ります。そしてここから漏斗状の昇網をとおして嚢状の箱網へ誘導されます。
当地域ではこの大型の定置網を大謀網と呼んでおり、春から初冬にかけて、ホッケ、マグロ、イカ、イワシ、サバ、サンマ、サケ、スケトウダラなど季節ごとに様々な種類の魚が漁獲されます。
本漁業は沿岸域に大規模な網を設置し、網の構造によって箱網と呼ばれる部分に誘導された魚を船で取りあげる漁法です。魚はまず陸側から沖側に向けた長さ500~600メートル程度の垣根状の網(垣網)により、その沖側に設置された胴網と呼ばれる囲い網に入ります。そしてここから漏斗状の昇網をとおして嚢状の箱網へ誘導されます。
当地域ではこの大型の定置網を大謀網と呼んでおり、春から初冬にかけて、ホッケ、マグロ、イカ、イワシ、サバ、サンマ、サケ、スケトウダラなど季節ごとに様々な種類の魚が漁獲されます。
増殖と管理
沿岸域で行われる他の漁業との調整や資源の維持、管理のため、1~3月は禁漁期間となっています。
また、さけ・ます漁業の振興をはかるために当地域ではサケやサクラマスのふ化放流事業が行われています。
また、さけ・ます漁業の振興をはかるために当地域ではサケやサクラマスのふ化放流事業が行われています。
写真で見る
漁具
漁具(立体模型):垣網、胴網(囲網)、昇網、箱網で構成されます。写真の模型は2重落網構造です。
操業
出港:網おこしのため出港します。
網の巻きあげ:2隻の船で揚網機と人力で徐々に網を巻きあげます。
網おこし1:網を狭めて魚を集めます。
網おこし2:この日はサンマも入網しました。
網おこし3:日によってはスルメイカも入網します。
網おこし4:クレーンに吊り下げた大きなタモ網(モッコ)を使って入網した魚を船にすくいあげます。
活きじめ:マグロの鮮度を保つため、船上で下処理を行います。
大マグロ:写真のような大型のクロマグロも水揚げされることがあります。
出荷
荷揚げ:フィッシュポンプを使ってカタクチイワシを水揚げしています。
選別:水揚げされた魚を選別しています。
漁獲物1:市場で氷の上に並べられたクロマグロ。
漁獲物2:水揚げされたシロザケ。
協力:渡島総合振興局管内/南かやべ漁業協同組合
取材:渡島南部地区水産技術普及指導所 南茅部駐在(現 渡島中部地区水産技術普及指導所)