漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 釧路・根室 振興局管内の沖合 |
取材地 | 釧路総合振興局管内釧路町 |
漁場 | 北海道道東海域 |
漁具 | 刺し網の網地は、ナイロンテングス4号、目合39~40ミリメートル、掛目120~180目、縮結浮子方40パーセント、沈子方43パーセントとなっており、浮子綱は、ダンラインロープ10グラム(左右)、沈子綱はダンラインロープ鉛線入り60~90グラム(左右)を使用しています。 |
漁期 | 7月上旬から9月下旬まで |
漁船規模 | 10トン未満 |
出荷形態 | 鮮魚(発泡スチロール箱10キログラム詰め) |
対象魚の情報
標準和名 | サンマ |
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英名 | saury 、Pacific saury |
科目 | ダツ目サンマ科 |
学名 | Cololabis saira (Brevoort) |
俗名、地方名 | じゃみ(小型魚) |
混獲魚 | マサバ、ゴマサバ、スルメイカ、カタクチイワシ |
道内主産地 | 釧路・根室・オホーツク 振興局管内沖合域 |
漁業のすがた
秋の味覚というイメージが強いサンマですが、実は7月上旬のさんま流し網漁から漁期がスタートし、順次大型船によるさんま棒受け網漁へと移行していきます。さんま流し網漁は、一隻の水揚げ量は少ない反面、棒受け網漁が始まるまでの比較的単価のよい時期に行われている漁業です。
操業は、10トン未満の船で船頭を含め2~3名で行われるのが一般的で、適水温の漁場を見つけると船尾より投網し約1時間網を留め置きした後、船首より揚網してサンマを漁獲していきます。この様な投網から揚網までの一連の作業は、昼夜を問わず繰り返し行われるため2~3日操業が続く時は、非常に体力を消耗する過酷な漁業となります。
操業は、10トン未満の船で船頭を含め2~3名で行われるのが一般的で、適水温の漁場を見つけると船尾より投網し約1時間網を留め置きした後、船首より揚網してサンマを漁獲していきます。この様な投網から揚網までの一連の作業は、昼夜を問わず繰り返し行われるため2~3日操業が続く時は、非常に体力を消耗する過酷な漁業となります。
増殖と管理
道東小型さんま漁業協議会では、操業で使用する網の目合いや長さ規制等の操業方法に関する取り決めを行い漁業管理を行っています。
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漁船・漁具
さんま流し網漁船(8.5トン):刺し網漁を行う船体の側面には、送網管と呼ばれる長い管が装備されているのが特徴です。
網地:ナイロンテングス4号、目合39~40ミリメートル、掛目120~180、縮結浮子方40パーセント、沈子方43パーセントとなっており、浮子綱は、ダンラインロープ10グラム(左右)、沈子綱はダンラインロープ鉛線入り60~90グラム(左右)を使用しています。
魚カマ(解体ナイフ):刺し網に掛かったサンマを外すために網を切断する時に使用します。
漁業・漁獲の流れ
網の整理と準備:送網管により、船首で揚網した網を次の投網のため船尾へ移動させます。
キャリア(浮子巻きキャリア):送網管を通って船尾に送られてくる絡まった網を整網する際に使用する副漁具です。
投網:船尾から投網しているところです。投網数は、1放し(建て)で網の長さは1キロメートル以内に規制されています。なお、船に積載する網の長さは、予備を含め2キロメートル以内となっています。
揚網1:ネットホーラーを使って揚網しているところです。
揚網2:網に掛かったサンマが漁獲される状況です(昼操業)。
揚網3:網に掛かったサンマが漁獲される状況です(夜間操業)。
揚網4:網に掛かったサンマを魚カマ(解体ナイフ)で網を切断しながら外すところです。
保冷:網から外したサンマは、鮮度保持のため即氷水の入ったクーラーボックスに貯蔵されます。
出荷状況
箱詰め:帰港してから船上でサイズ別に発泡スチロール箱に詰めて出荷されます。
協力:釧路総合振興局管内/昆布森漁業協同組合 さんま漁業部会
取材:釧路地区水産技術普及指導所