漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 渡島・胆振 総合振興局管内 |
取材地 | 渡島総合振興局管内鹿部町、函館市(旧南茅部町) |
漁場 | 恵山岬南東沖合から噴火湾にかけての水深50~450メートルの海域 |
漁具 | 刺し網 |
漁期 | 10月~翌年3月 |
漁船規模 | おおよそ1~20トンの範囲 主に5~10トン前後 |
出荷形態 | 鮮魚 |
対象魚の情報
標準和名 | スケトウダラ |
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英名 | walleye pollock、Alaska pollack |
科目 | タラ目タラ科 |
学名 | Theragra chalcogramma (Pallas) |
俗名、地方名 | すけそ、ピンすけ(小型のもの) |
混獲魚 | スルメイカ、マダラ、ホッケ、キチジ |
道内主産地 | 道内全域 |
漁業のすがた
本漁業ではスケトウダラが回遊する海底付近に帯状の網を設置し、網目に刺さった魚を網ごと船上に引き揚げて漁獲します。設置した網は一昼夜留め置き、翌日の早朝に揚網します。通常は揚網時に船上で魚を取り外しながら網を整理し、揚網終了後に再び投網しますが、魚が多く掛かった場合や漁場が岸に近い場合には、帰港後に網外しと網の整理を行います。
使用する漁網は151.5メートル(100間)の3つ切りを1反とし、投網は水深200メートル以深の漁場は1建て100反以内を2建てまで、水深200メートル以浅の浅場は1建て25反以内を4~8建てまでとしています。
使用する漁網は151.5メートル(100間)の3つ切りを1反とし、投網は水深200メートル以深の漁場は1建て100反以内を2建てまで、水深200メートル以浅の浅場は1建て25反以内を4~8建てまでとしています。
増殖と管理
資源管理については「道南太平洋海域におけるすけとうだら固定式刺し網漁業またはすけとうだら延縄漁業の取扱方針」で、スケトウダラの資源保護または漁業調整のために海域ごとに許可などの隻数を定めています。
また、関係漁協で「胆振渡島すけとうだら刺網漁業協議会」を組織し、すけとうだら刺し網漁業操業規約を設けて、操業方法や使用する漁網の制限などを決めています。
また、関係漁協で「胆振渡島すけとうだら刺網漁業協議会」を組織し、すけとうだら刺し網漁業操業規約を設けて、操業方法や使用する漁網の制限などを決めています。
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漁具
刺し網:投網に備えて整理された刺し網です。網地はナイロン3~4号、目合約85ミリメートルで、縮結(いせ)は浮子方(あばかた)4割、沈子方4.5割程度。
操業
揚網1:設置した網を揚網機(ドラム)で巻きあげます。
揚網2:操船しながら網の巻きあげスピードを調整します。
船上での網外し:網を巻き揚げながら網から魚を外していきます。
刺し網の整理:魚を外した網は順に重ねて整理します。
投網:網をすばやく投網していきます。
陸での網外し:大漁で浜は活気づきます。
出荷
選別:水揚げした魚を選別し市場へ出荷します。
協力:渡島総合振興局管内/鹿部漁業協同組合
南かやべ漁業協同組合
取材:渡島南部地区水産技術普及指導所 南茅部駐在(現 渡島中部地区水産技術普及指導所)