
漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 北海道周辺海域 |
取材地 | 渡島総合振興局管内函館市・松前町 |
漁場 | 水深70~200メートル |
漁具 | 自動いか釣り機、集魚灯、魚群探知機、シーアンカー |
漁期 | 6月1日から翌年3月31日 |
漁船規模 | 30トン未満(沿岸いか釣り漁業) |
出荷形態 | 鮮魚、活魚 |
対象魚の情報
標準和名 | スルメイカ |
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英名 | Japanese common squid |
科目 | ツツイカ目アカイカ科 |
学名 | Todarodes pacificus Steenstrup |
俗名、地方名 | マイカ |
混獲魚 | なし |
道内主産地 | 渡島半島南部、北海道東部太平洋、根室海峡、積丹半島周辺、武蔵堆周辺、北海道日本海側の日ロ境界線付近 |
漁業のすがた
いか釣り漁業は、船上で集魚灯を照らし光に集まるイカの習性を利用してイカを船の近くに寄せ、自動いか釣り機を使用してイカを釣ります。餌は付けずに擬餌針で釣ります。
操業中は一晩中集魚灯を照らしたり、自動いか釣り機が高価なため経費の掛かる漁業ですが、経営の柱となる漁業種です。
操業中は一晩中集魚灯を照らしたり、自動いか釣り機が高価なため経費の掛かる漁業ですが、経営の柱となる漁業種です。
増殖と管理
TAC制度により漁獲可能量が決められ、○操業区域、○漁船規模(30トン未満)、○海域別の許可隻数・操業期間、○陸揚げ港、○集魚灯の光力(総和180キロワット未満)、○水中灯の禁止等の規制があり、資源を減らさないようにしています。
写真で見る
漁具

自動いか釣り機:自動いか釣り機の制御板です。

魚群探知機:魚群探知機でイカの群れを探して漁場を決めます。

自動いか釣り機:楕円形のドラムが回転し擬餌針をシャクリながら巻き揚げイカを釣ります。巻き揚げた後に再び擬餌針が降り、巻き揚げが繰り返されます。
操業

漁り火:夜の海を明るく照らす漁火はいか釣りの集魚灯です。

出港:大漁を願って出漁します。

漁獲1 :餌と間違えて針に掛かったイカは前ローラーを越えた後に自動的に針から外れます。

漁獲2:針から外れたイカはトイ(樋)を流れ、集められます。
出荷

出荷1(発泡スチロール箱):集められたイカは下氷された発泡スチロールの箱に並べて出荷されます。 このイカは刺身用等として鮮魚店で販売されます。

出荷2(木箱):木箱に詰められて出荷されるイカは、ほとんどが加工原料となります。
*尚、漁獲写真は昼イカ漁のものです。
協力:渡島総合振興局管内/函館市漁業協同組合
松前さくら漁業協同組合
取材:渡島中部地区水産技術普及指導所