
漁業の情報
漁業許可等の区分 | 第二種共同漁業権漁業 |
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主な操業地域 | 北海道全域 |
取材地 | 胆振総合振興局管内豊浦町礼文地先 |
漁場 | 水深27メートル以浅、底質は砂地 |
漁具 | 小型定置網 |
漁期 | 3月1日~8月20日 |
漁船規模 | 1.0トン~1.5トン |
出荷形態 | 活魚、生鮮 |
対象魚の情報
標準和名 | ちか:チカ いわし:カタクチイワシ ひらめ:ヒラメ ます:サクラマス |
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英名 | チカ:Japanese surfsmelt、 surf smelt、 sea smelt カタクチイワシ:Japanese anchovy、anchovy ヒラメ:Japanese flounder サクラマス:masu salmon、cherry salmon |
科目 | チカ:サケ目キュウリウオ科 カタクチイワシ:ニシン目カタクチイワシ科 ヒラメ:カレイ目ヒラメ科 サクラマス:サケ目サケ科 |
学名 | チカ:Hypomesus japonicus (Brevoort) カタクチイワシ:Engraulis japonicus (Houttuyn) ヒラメ:Paralichthys olivaceus (Temminck and Schlegel) サクラマス:Oncorhynchus masou masou (Brevoort) |
俗名、地方名 | チカ:ヒメアジ、ツカ、オタポッポ カタクチイワシ:マルイワシ、セグロイワシ ヒラメ:アオッパ(小型魚)、テックイ(大型魚)、テツクイ、ウマ(大型魚) サクラマス:ホンマス、マス、クチグロ、イタマス(体高の高い大型魚)、ヤマベ(河川残留型、及び降海前幼魚) |
混獲魚 | カジカ類、ソイ類、カレイ類 |
道内主産地 | 北海道全域 |
漁業のすがた
ちか・いわし・かれい小型定置網は「春定置」と呼ばれ春から夏にかけて敷設されます。
春にはサクラマスが多く漁獲され、チカ・カレイ類・ソイ類も混じります。夏にはヒラメが多くなりイワシ類も混じります。目合いは手網の8寸(24.2センチメートル)、胴網は4~5寸(12.1~15.2センチメートル)、溜まりは3寸(9.1センチメートル)、2寸(6.1センチメートル)、10節(34ミリメートル)、14節(23ミリメートル)と小さくなっていきます。
魚は手網に沿って胴網に入り、さらに奥の溜まりに進みます。1~2日毎に溜まりの部分を揚げて漁獲します。サクラマス以外の殆どの魚は活魚で出荷します。
春にはサクラマスが多く漁獲され、チカ・カレイ類・ソイ類も混じります。夏にはヒラメが多くなりイワシ類も混じります。目合いは手網の8寸(24.2センチメートル)、胴網は4~5寸(12.1~15.2センチメートル)、溜まりは3寸(9.1センチメートル)、2寸(6.1センチメートル)、10節(34ミリメートル)、14節(23ミリメートル)と小さくなっていきます。
魚は手網に沿って胴網に入り、さらに奥の溜まりに進みます。1~2日毎に溜まりの部分を揚げて漁獲します。サクラマス以外の殆どの魚は活魚で出荷します。
増殖と管理
小型定置網で漁獲される魚は、殆どが生きているので小型の魚は海へ戻します。ヒラメは全長35センチメートル未満のものは漁獲しないことを取り決めています。近年はクラゲ類の入網が増えてきて、その選別作業に時間が掛かっています。
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漁具

漁具:漁具は手網、胴網、溜まりがあり、定期的に溜まりの部分を揚げて漁獲します。
操業

揚網1:目印の浮玉が見えてきました。

揚網2:溜まりに付けた綱を引き寄せます。

揚網3:溜まりの部分をドラムで巻き揚げます。

揚網4:水面まで引き揚げ、続いて手で引き揚げます。

揚網5:船まで引き寄せてボンブ(簡易クレーン)で網を吊り上げます。

揚網6:サクラマスが勢い良く船上に踊ります。

漁獲物1:サクラマスは鮮度を保つため船上でシメられます。

漁獲物2:ヒラメ、カレイ類やカジカも入っていました。クラゲの入網が増えている様子でした。
出荷

出荷1:サクラマスは鮮魚で出荷します。

出荷2:ヒラメ、カレイ類やソイ類は活魚で出荷します。
協力:胆振総合振興局管内/いぶり噴火湾漁業協同組合 豊浦定置部会
取材:胆振地区水産技術普及指導所