
漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | 渡島総合振興局管内噴火湾周辺 |
取材地 | 渡島総合振興局管内森町(旧砂原町) |
漁場 | 水深80~100メートル |
漁具 | かご かご網の目合いは10節(結節から結節までの長さ34ミリメートル)以上 |
漁期 | 3~4月、9~11月 |
漁船規模 | 10トン未満 |
出荷形態 | 活魚、鮮魚 |
対象魚の情報
標準和名 | トヤマエビ |
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英名 | Constripe shrimp、Humpback shurimp |
科目 | エビ目タラバエビ科 |
学名 | Pandalus hypsinotus Brandt Brandt |
俗名、地方名 | ボタンエビ、トラエビ、シロエビ、オオエビ、ダイエビ |
混獲魚 | なし |
道内主産地 | 渡島総合振興局管内噴火湾海域、留萌振興局、宗谷総合振興局管内 |
漁業のすがた
えびかごによるトヤマエビの漁獲は、渡島、留萌、宗谷振興局管内で多く、特に渡島の噴火湾海域では道内漁獲量の52パーセントを占めています(平成14年)。
噴火湾海域での操業は春と秋で、1隻あたり500個のかごを使って行われます。餌を入れたかごを海中に投入し、翌日かごを引き揚げエビを漁獲しますが、漁獲されるエビの大半はトヤマエビです。漁獲したエビは船上で大まかに選別、鮮度保持され、帰港後、雄、雌、さらに大、小に選別して出荷されます。
噴火湾海域での操業は春と秋で、1隻あたり500個のかごを使って行われます。餌を入れたかごを海中に投入し、翌日かごを引き揚げエビを漁獲しますが、漁獲されるエビの大半はトヤマエビです。漁獲したエビは船上で大まかに選別、鮮度保持され、帰港後、雄、雌、さらに大、小に選別して出荷されます。
増殖と管理
えびかご漁業は知事許可漁業として、操業海域、許可隻数、使用漁船トン数、使用するかご数、かごの網目合いなど、様々な許可条件の中で行われており、これにより資源の維持、管理が図られています。
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漁具

えびかご漁船:操業船です。

えびかご:餌が付けられ、投入準備完了のかご。 噴火湾海域ではかご目合いは10節(結節から結節までの長さ34ミリメートル)以上。
操業方法

かご揚げ1:午前2時に出港し、漁場に到着後、揚綱機(ラインホーラー)を使ってロープを手繰り、かごを引きあげます。

かご揚げ2:引きあげたかごを船のヘリに取り込みます。「大漁だぁ・・・!」

かご揚げ3:かごに入ったエビは選別台へ取り出し、エビ以外のヒトデ類などは陸へ持ち帰り処分します。

かご揚げ4:エビを取り出した後、かごに新しい餌(ホッケ)を付け、かご入れの準備を行います。

かご揚げ5:船頭がかご揚げを、乗組員は選別と餌付けを担当します。3人の呼吸の合った作業が黙々と続きます。

船上選別:漁獲したエビを雌雄に選別し、水氷に入れて鮮度を保持します。

漁獲直後のエビ:漁獲直後のエビは透明で、まだ赤い色が無い状態です。

かご入れ1:かご揚げ、選別の終了後、船を全速力で走らせ、かご入れを開始します。操業の中で最も気を抜けない作業です。

かご入れ2:この船では490かごを1連(放し)あたり70かごに分け、7連投入します。
出荷

出荷前選別:帰港午前9時。「今日はまずまずの漁だったなぁ・・・」帰港後の選別にも力が入ります。

出荷1:選別を終えトラックに積み込みます。

出荷2:「今日の値段はどうかな?」セリ値を気にしながら、規格別に漁協市場へ出荷。
協力:渡島総合振興局管内/砂原漁業協同組合
取材:渡島北部地区水産技術普及指導所