
漁業の情報
漁業許可等の区分 | 第一種共同漁業権漁業 |
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主な操業地域 | 道南の一部、道東太平洋、利尻・礼文島を除く全道 |
取材地 | 日高振興局管内様似町 |
漁場 | 水深10~40メートル |
漁具 | たこ箱(木製、ゴム製等) |
漁期 | 周年(出荷盛期12~4月) |
漁船規模 | 10トン未満動力船 |
出荷形態 | 生鮮、活魚 |
対象魚の情報
標準和名 | ミズダコ |
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英名 | North Pacific giant octopus |
科目 | 八腕形目マダコ科 |
学名 | Octopus (Enter-octopus) dofleini (Wulker) |
俗名、地方名 | オオダコ、マダコ(雌)、シオダコ(雄) |
混獲魚 | なし |
道内主産地 | 道南の一部、道東太平洋、利尻・礼文島を除く全道 |
漁業のすがた
日高管内ではたこ漁業は、基幹漁業であるこんぶ漁に次ぐ重要な漁業の1つです。このうち、たこ箱漁業は物陰を好むタコの習性を利用して行う伝統的な漁法です。
漁法は幹縄に35~40個の箱をはえ縄式に連結したものを一放しとし、2週間に1~2回程度箱を揚げ確認します。この確認する作業を「アグル」と言います。
漁法は幹縄に35~40個の箱をはえ縄式に連結したものを一放しとし、2週間に1~2回程度箱を揚げ確認します。この確認する作業を「アグル」と言います。
増殖と管理
日高振興局管内では共同漁業権の行使規則により概ね3キログラム未満のタコは漁獲禁止となっています。ミズダコの増殖手法として産卵場の拡大のため素焼き土管やブロックの産卵礁造成や、稚仔保護のため稚ダコ保育礁投入などが行われています。
タコ類の種苗生産は「独立行政法人水産総合研究センター 栽培漁業センター」でマダコを対象に行われていますが、量産化には至っていません。今後、マダコの種苗生産技術が確立されれば、ミズダコにも種苗生産の可能性が開けることが期待されます。
タコ類の種苗生産は「独立行政法人水産総合研究センター 栽培漁業センター」でマダコを対象に行われていますが、量産化には至っていません。今後、マダコの種苗生産技術が確立されれば、ミズダコにも種苗生産の可能性が開けることが期待されます。
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漁具

たこ箱:ゴム製のたこ箱2種。入り口の形状から四角い口は泥が抜けやすい。楕円の方はタコが落ちにくい。

箱模式図:口が四角い箱の方が少し大きい。

施設模式図:一放し約400メートルに35~40個の箱を仕掛ける。
操業

箱揚1:親子で出漁です。操業は1名あるいは2名で行います。

箱揚2:たこ箱を一箱ずつ確認していきます。タコが入っていない箱の中には砂や泥が入っています。この砂泥をこまめに抜いておかなければ、次回の漁獲は期待できません。

漁獲物:漁獲されたミズダコ。これは小振りな方。
出荷

陸揚げ1:出荷されるミズタコ。大きいものは30キログラム以上のものもあります。(浦河漁協)

陸揚げ2:陸揚げ風景です。

計量、出荷1:計量を終え出荷されます。

計量、出荷2:今日は何キログラム水揚げされたのでしょう。
協力:日高振興局管内/えりも漁業協同組合 冬島支所(旧 冬島漁業協同組合)
日高中央漁業協同組合 本所(旧 浦河漁業協同組合)
取材:日高地区水産技術普及指導所
日高中央漁業協同組合 本所(旧 浦河漁業協同組合)
取材:日高地区水産技術普及指導所