Q&A? 最近、健康に良いと言われているタウリンについて教えて下さい。
タウリンとは食品に含まれているアミノ酸の一種で、畜肉に比べて水産物に多く含まれています。
水産物のなかでも貝類のカキ、ホタテガイ、ホッキガイそして、イカ、タコ等に多く、また、魚類では貝類や軟体類ほどではありませんがサンマ、イワシ等の青物に多く含まれています。
身近なところではイカやタコの乾燥品の表面に白く粉のように付いているのがタウリンで、また、栄養ドリンクや赤ちゃんの粉ミルクにもしっかりと入っています。なぜ、ドリンク剤やミルクにタウリンが添加されているのでしょう。ドリンク剤では滋養強壮、疲労回復の効果があるとされ、また、粉ミルクは母乳、とくに初乳のなかにタウリンが多量にあることが分かり、新生児の発育や目の成長に欠かせないことから添加されています。
その他にタウリンの効能として以下の作用があるといわれています。
さて、水産物の場合よく、「油がのっている」とか、「今が旬」等という言葉を使いますが、このタウリンにも時期的な量の変化があるでしょうか?噴火湾のホタテガイの貝柱を例に月別のタウリンの変動をみてみました。
貝柱が100グラムあったとすると、量も少ない時期である6月のタウリン量は400ミリグラムで、最高は1月の850ミリグラムとなり、時期によっては2倍以上の違いがあります。しかも、春には少なく、夏⇒秋⇒冬にかけてどんどん増加していってます。これには海の塩分濃度、水温、餌の量等が関係しているらしく、これらの変化に対応するためにはホタテガイがタウリン量を調節しているのではと考えられています。
水産物のなかでも貝類のカキ、ホタテガイ、ホッキガイそして、イカ、タコ等に多く、また、魚類では貝類や軟体類ほどではありませんがサンマ、イワシ等の青物に多く含まれています。
身近なところではイカやタコの乾燥品の表面に白く粉のように付いているのがタウリンで、また、栄養ドリンクや赤ちゃんの粉ミルクにもしっかりと入っています。なぜ、ドリンク剤やミルクにタウリンが添加されているのでしょう。ドリンク剤では滋養強壮、疲労回復の効果があるとされ、また、粉ミルクは母乳、とくに初乳のなかにタウリンが多量にあることが分かり、新生児の発育や目の成長に欠かせないことから添加されています。
その他にタウリンの効能として以下の作用があるといわれています。
- 血液中のコレステロールの低下
- 血圧降下
- 肝臓の解毒作用能の向上
- 坑不整脈
さて、水産物の場合よく、「油がのっている」とか、「今が旬」等という言葉を使いますが、このタウリンにも時期的な量の変化があるでしょうか?噴火湾のホタテガイの貝柱を例に月別のタウリンの変動をみてみました。
貝柱が100グラムあったとすると、量も少ない時期である6月のタウリン量は400ミリグラムで、最高は1月の850ミリグラムとなり、時期によっては2倍以上の違いがあります。しかも、春には少なく、夏⇒秋⇒冬にかけてどんどん増加していってます。これには海の塩分濃度、水温、餌の量等が関係しているらしく、これらの変化に対応するためにはホタテガイがタウリン量を調節しているのではと考えられています。
(函館水試加工研究室 辻 浩司)
トピックス
浜と一緒にヒラメ栽培漁業を考える -新庁舎(管理研究棟)の披露も兼ね、中央水試で地域プラザ開催-
2月9日、中央水試で『石狩・後志管内水産試験研究地域プラザ』が開催されました。
浜に開かれた水試をめざして、皆さんのご協力のもとに平成元年から実施されてきたプラザも、今年で5年目を迎えました。そこで、今年度は特定のテーマを設定したシンポジウム形式のプラザを開催することになり、道内2か所で実施されることになりました(もう一つは、2月22日、網走管内常呂町でホタテガイをテーマに開催されました。詳細については、改めてお知らせしたいと思います)。
水産試験場では、平成2年からヒラメの栽培技術開発を重点課題の一つとして、プロジェクト研究を進めてきました。
このたび、羽幌町と瀬棚町に日本海栽培センター(仮称)が開設されることが決まり、ヒラメ栽培漁業は企業化に向けて大きく前進することになりました。
今回のプラザは、ヒラメ栽培漁業に携わる人たちが人工種苗生産から流通に至る現状や問題点を報告し、漁業者の皆さんへの普及を図りながら、さらなる発展をめざすことを主な目的として企画され、当日は石狩・後志管内の漁業者をはじめ関係機関から約120人が参加しました。
はじめに中央水試の齊藤藤男場長から主催者挨拶があり、道水産部の林 利明技監の来賓挨拶のあと発表に移りました。
浜に開かれた水試をめざして、皆さんのご協力のもとに平成元年から実施されてきたプラザも、今年で5年目を迎えました。そこで、今年度は特定のテーマを設定したシンポジウム形式のプラザを開催することになり、道内2か所で実施されることになりました(もう一つは、2月22日、網走管内常呂町でホタテガイをテーマに開催されました。詳細については、改めてお知らせしたいと思います)。
水産試験場では、平成2年からヒラメの栽培技術開発を重点課題の一つとして、プロジェクト研究を進めてきました。
このたび、羽幌町と瀬棚町に日本海栽培センター(仮称)が開設されることが決まり、ヒラメ栽培漁業は企業化に向けて大きく前進することになりました。
今回のプラザは、ヒラメ栽培漁業に携わる人たちが人工種苗生産から流通に至る現状や問題点を報告し、漁業者の皆さんへの普及を図りながら、さらなる発展をめざすことを主な目的として企画され、当日は石狩・後志管内の漁業者をはじめ関係機関から約120人が参加しました。
はじめに中央水試の齊藤藤男場長から主催者挨拶があり、道水産部の林 利明技監の来賓挨拶のあと発表に移りました。
- 種苗生産・・・栽培センター 森 立成 研究員
- 中間育成・・・余市郡漁協 本間幹夫 指導課長
- 放流技術・・・中央水試 富永 修 研究員
- 養殖技術・・・中央水試 三浦宏紀 研究員
- 日本海センター・・・道水産部 岩崎良教 課長補佐
- 活魚と魚価・・・道漁連 松本壮一郎 部長
このあと中央水試の小池幹雄漁業資源部長を座長として総合討議に入りましたが、関係者からの熱心な質疑があり、盛会のうちに終了いたしました。
なお、個々の発表内容は紙面の都合上、本紙で紹介しきれませんが、発表要旨集を作成していますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
(中央水試企画情報室情報課)