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網走水産試験場

管理対象資源の生態・資源変動に関する研究について| スケトウダラ

スケトウダラ

タラ科の魚で,マダラやコマイの仲間です。スケトウダラの卵は、「タラコ」、「メンタイコ」の原料となります。タラコ=鱈子、メンタイコ=メンタイ(ロシア語のミンタイ=鱈)子とどちらも鱈の子供をさしていますが,日本でタラコと言えば,普通はこのスケトウダラの卵巣です。

オホーツク海はスケトウダラの重要な生息域および漁場の一つで,オホーツク海の南西部に当たる北海道沿岸域でもスケトウダラは重要な漁獲対象資源となっています。この海域で漁獲されるスケトウダラの大部分(95%以上)は沖合い底びき網漁業によって漁獲されています。オホーツク海に出漁する底びき網船は稚内市・枝幸町・紋別市・網走市などから出港しています。

オホーツク海北海道沿岸海域の底びき網漁獲量は、1975~1985年度にはほぼ10万トン以上ありました。その後は減少傾向となり,増減を繰り返しつつも2009年度まで3万トン以下の水準で推移し,2005年度は過去最低の5,480トンまで減少しました。しかし,2006年度以降は増加傾向に転じており,2012年度の漁獲量は約5.2万トンにまで回復しました。

網走水産試験場では,毎年,漁獲物調査や漁獲統計調査を行ない,資源状態をモニタリングしています。

スケトウダラ(オホーツク海海域)の漁場図(上図)とオホーツク海の沖合い底びき網によるスケトウダラ漁獲量(下図)

    • スケトウダラ(オホーツク海海域)の漁場図
    • オホーツク海の沖合い底びき網によるスケトウダラ漁獲量

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