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網走水産試験場

魚介類(エゾバフンウニ等)の増殖に関する調査研究

オホーツク海におけるエゾバフンウニの研究

北海道で漁獲されているウニは、主にエゾバフンウニ(ガゼ)キタムラサキウニ(ノナ)ですが、 オホーツク海沿岸ではエゾバフンウニが漁獲対象種で、キタムラサキウニは生息が認められる程度で生産の対象にはなっていません。ほかにホタテガイ漁業で混獲されたツガルウニが一部水揚げされてい る程度です。エゾバフンウニは北海道全域に生息しますが、産卵期は海域によって異な り、オホーツク海沿岸では春から夏までとなっています。寿命は約10年、最大で殻径約10センチメートルに達します。潮間帯から50メートル位までの転石・玉石・岩盤地帯に生息し、タモ、潜水器、桁網により漁獲されています。
近年、北海道各地では天然資源の減少に伴い人工種苗生産が盛んに行われ、現在毎年約6,000万粒が放流されていますが、オホーツク海沿岸では天然ウニの生息密度が高いために餌不足となり、成長・身入りともに劣る状況が管内各地でみられています。これらの成長・身入りを改善するためには、移植や余剰稚仔を天然種苗として販売するなど密度の適正化を図り、餌料となる海藻(コンブ)の着生を保護し維持することが重要です。
    • エゾバフンウニ(ガゼ)
    • キタムラサキウニ(ノナ)

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