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中央水産試験場

ニシン

ニシン

北方系の魚類で、まさに北海道の魚といえます。本道沿岸に産卵しに来るニシンは、多くのグループに分けられていますが、私たちが栽培漁業の対象としているのは厚田村の沿岸に産卵場をもつグループで、石狩湾ニシンと呼ばれています。
親ニシンは2~4月に産卵し、産卵を終えると再び沖に出ていきます。卵から孵化した仔稚魚は沿岸で生活していますが、その後、沖に出て、2~3年で親になり再び産卵すつために沿岸に戻ってきます。寿命は数年程度と考えられています。
これまでの研究から、水深1~2メートルの極浅い場所に生えているスガモやホンダワラ類などの海藻に産卵していることが確認されています。
現在、私たちは1月下旬~2月中旬に漁獲した親ニシンを用いて種苗生産を行い、6月に全長7~8センチメートルに成長した稚魚を百万尾以上放流しています。平成8年に放流した稚魚の一部は平成10年には全長27~28センチメートル成長して戻ってきたことが確認されています。
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