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中央水産試験場

キタムラサキウニ

漁師さんたちからはノナと呼ばれています。北海道では、主に日本海、津軽海峡、エリモ以西の太平洋沿岸に住んでいます。本州にいるムラサキウニとは色・形は似ているけれど全く別の種類のウニです。
産卵期は秋で、エゾバフンウニと違って地域により産卵期が異なることはありません。寿命は約15年です。
日本海の沿岸では、海藻類が無くなり石灰藻だけになる磯焼け現象が各地で発生して問題となっていますが、その原因の一つに本種によって春先の海藻の芽が食い尽くされてしまうことが上げられています。ウニは春先の食欲をちょっと我慢すれば、海藻類が十分に生長して夏までの間は好きなだけ食べる分の餌海藻が確保されるのですが、先のことが考えられないウニは磯焼けを引き起こし、春~夏にひもじい思いをしています。そこで水産試験場ではどのようにして海藻の幼芽を守って、春~夏に海藻を十分に食べられるようにできるかの研究を行っています。

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