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中央水産試験場

磯焼け

磯焼け

黒い点に見えるのはキタムラサキウニで、石の表面が白くなっているのは無節サンゴモに被われているためです。

通常は海藻類が生えている岩礁地帯でも、写真のようにコンブなど有用海藻はもちろん、ほとんどの海藻類が無くなり、岩礁表面は石灰藻に覆われている場所があります。こういった現象を「磯焼け」と呼びます。ここではコンブ、ウニ、アワビの生産が減少し、漁業生産上の不利益が生じます。北海道では日本海南西部沿岸の後志南部・檜山沿岸に多くみられていましたが、最近は道北でも一部問題となっています。

この磯焼けを克服するために、水産試験場ではこれまで精力的に研究を進めてきました。その結果、寿都町の実験海域では、磯焼けで海藻の生えていなかった場所に、海藻群落を復活させることに成功しました。かつては石灰藻と身の入らないキタムラサキウニしかいなかった荒廃した漁場を海藻の繁茂する漁場に作り替えて、今ではエゾバフンウニ人工種苗を放流して2~3年後にそれらを漁獲したり、天然のキタムラサキウニの漁獲を行ったりして、生産性のある漁場となっています

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最終更新日:2013年03月01日