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さけます・内水面水産試験場

『水域生態系・生物多様性の保全』とは

ここで扱う水域生態系とは、北海道の川や湖をそれぞれに、ある程度の閉じた系とみなしてひとつとして扱い、そこに生息する様々な生物と、それらをとりまく環境も含みます。一方、生物多様性とは、生態系に多様な種類の生物が存在していることを指します。
つまり、「水域生態系・生物多様性」とは「北海道の川や湖に生息する多様な生物とそれらを取りまく生息環境」となります。
 

内水面漁業と水域生態系・生部多様性の保全

「水域生態系・生物多様性」を保全することは、川や湖、ひいては沿岸での漁業を維持するために欠かせません。
漁業対象種の次世代を育むことや生物資源を維持することは生態系で自然にまかせている場合がほとんどだからです。
また、生物同士のつながりと生物が生息する環境が整うことが必要です。生物同士のつながりとは、例えば食う-食われるの関係や寄生などであり、生息環境とは、温度・照度・水流などの物理条件などです。
川や湖のワカサギ、シジミ、カワヤツメ等や、そこで産卵し成長するサケマスの仲間を育むには、「水域生態系・生物多様性の保全」をまず考える必要があります。

注 内水面漁業とは、淡水や一部汽水を含む河川や湖沼での漁業を指します。
「水域生態系・生物多様性の保全」をめざした研究として、平成21年から23年に「北海道産サケ野生集団の評価と流域生態系の動植物に及ぼす影響の解明」を実施しました。この課題は、北海道の河川に遡上する野生サケの集団的多様性と河畔や河川流域に生息する生き物と産卵したサケ親魚とのつながりを明らかにするために実施しました。その概要は、こちらからご覧ください。

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内水面資源部

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