防火木材

ぼうかもくざい

イラスト:部屋の中で、火が、壁や天井に燃え広がっていく様子。



山火事や木造住宅(もくぞうじゅうたく)の火災など、木ざいは、もえやすいと考えられているざいりょうのひとつです。

ホテルやデパートなど、色々な人たちが集まる大きなたて物では、火事がおこったときに、ひがいが大きくなることがあります。

 そこで、内装材(ないそうざい=かべやてんじょうなどの室内に使うざいりょう)を、なるべくもえにくくする研究が進められています.。
もえにくいざいりょうが使われていると、火が大きくなるのがおそくなるため、よりたくさんの人がにげることができます。


イラスト:減圧加圧タンクの内部の様子


もえやすい木をもえにくくするために、木に、薬をしみこませてもえにくくなるようにします。
圧力(あつりょく)をかえられるタンクを使って、ざいりょうの板に薬のえきをしみこませます。

タンクのなかに材料を入れ、あつ力をへらしたりかけたりして、薬のえきを、強せいてきにしみこませます。

    イラスト:しnパパ「もちろん、燃やしても身体に悪いガスを出さない薬をつかっていますよ。」


スギの板を使った試験(しけん)をしました。
もえにくくした木ざいを使った方は、火があまりひろがらず、やけていない部分も多いことがわかります。

写真:何もしていない材料と、燃えにくくした材料で燃え方の違いを調べる試験

写真:試験の後、燃え方を比べました



林産試験場は、いろいろな種るいや大きさのざいりょうを使って、大きなたて物に使うためのもえにくい内装材を開発しています。

下の写真は、JR旭川駅のかべに使われている、タモの木で作られた防火木材です。
写真:JR旭川駅構内の、防火木材が使われている壁。