森林研究本部へ

林業試験場

森とみどりのQ&A(その他一般・その他)

 

その他一般/その他

Q1.スギの北限はどこ?
A1.単木的には利尻町にもありますが、林分として生育しているものでは羽幌町が北限でしょう。木材生産を目的として植栽するなら、渡島半島を北限と考えた方がよいでしょう。

↑このページのトップへ

Q2.観光名所の並木の下にウルシが密生している。ウルシだけを殺す除草剤はないか?
A2.グリホサート剤(液剤)を塗布してみてはどうでしょう。本剤は、非選択性の茎葉処理剤で、茎や葉に接触した薬剤は吸収移行し、根まで殺します。スポンジや布に含ませた薬剤をウルシだけに塗布するとよいでしょう。また「専用塗布器」も販売されています。

↑このページのトップへ

Q3.シラカンバ樹液の成分、採取、保存方法を知りたい。
A3.シラカンバ樹液は、99%以上を水分が占めており、他に糖類、アミノ酸、たんぱく質、ミネラルなど多くの栄養成分を含んでいます。採取するには、シラカンバの幹の根元近くに、直径1cmほどの穴を樹皮から木部に達するまで数cmほどの深さであけます。穴をあけると樹液が出てくるので、穴に合った管を差し込み、管を伸ばしてポリタンクなどの容器に貯めます。樹液は、太い木の方がたくさん採取できます。また、採取する年によって、採取量に差がでます。樹液の保存は、マイナス40℃以下の冷凍庫で保存すると、1年は保存ができると思われます。

↑このページのトップへ

Q4.火山周辺地域の住民から水たまりに黄粉が浮かんでいるが何かという相談が気象台に寄せられました。硫黄ではなく、花粉だと思うので調べて欲しい(道南地方)。
A4.顕微鏡観察の結果、黄粉の正体はマツ科樹木の花粉であることがわかりました。サイズからすると、アカマツ、クロマツではなく、トドマツの花粉の可能性が高いと思います。

↑このページのトップへ

Q5.薪ストーブで使う薪はどれくらい乾燥したらよいか教えてください。
A5.伐採したばかりの木(生木)のほぼ半分は水分です。これを薪として利用するためには十分な乾燥が必要で、一般的に水分が20%程度になるまで乾燥させます。その際、斧などで割って表面積を広くし、より早く乾燥するようにします。割った薪は、少なくとも6ヶ月~8ヶ月は乾燥させてください。冬に伐採し、1~2年かけて乾燥させた薪が理想です。イタヤカエデは割れにくいという感じはありますが、意外にそうでもありません。薪材としては最も良いものの一つと言われています。ミズナラは、深みのある木の香りを漂わせながら燃え、木材としてはもちろん薪としても高級品とされています。カンバ類は火持ちも良く薪材としては最も一般的でしょう。

↑このページのトップへ

Q6.次の樹種の用途について教えてください。ニレ、ハルニレ、カバ、ナラ、ミズナラ、エゾヤマザクラ、クルミ、オニグルミ、エゾケヤキ、メイプル。また「神代」と呼ばれる樹種は何ですか。
A6.
1 ハルニレのことをニレとも言います。高さ30m、太さ1.5m以上になります。用途は公園樹、街路樹、家具材、器具材、楽器材などです。
2 カバには、シラカンバ、ダケカンバ、ウダイカンバなどがあります。
・シラカンバは高さ20~25m、太さ30~40cmになり、日当たりのよいところや山火事跡地などに生えます。用途は庭園樹、公園樹、街路樹、器具材、工芸物、パルプ材、割箸などです。
・ダケカンバは亜高山~高山帯に生え、高さ約15mです。用途は建築材、器具材などです。
・ウダイカンバは高さ約25mで、用途は高級家具材、建築材、器具材などです。
3 ミズナラのことをナラとも言います。高さ30m、太さ1mにもなり、材は堅く、木目がきれいです。用途は高級家具材、建築材、器具材、公園樹、椎茸の原木などです。
4 エゾヤマザクラは高さ20m、太さ50~80cmで、本道の代表的なサクラです。用途は庭園樹、公園樹、街路樹、家具材、彫刻材などです。
5 北海道に自生するクルミは、オニグルミとサワグルミ(道南の一部)です。オニグルミは高さ20mです。用途は家具材、銃床、公園樹などです。
6 エゾケヤキはハリギリ(別名センノキ)のことで、材としての呼称です。高さ20mで、枝に刺があります。用途は建築材、家具材、器具材、公園樹です。
7 メイプルはカエデのことです。北海道に自生し、主に木材として利用されるものは、イタヤカエデで、用途は公園樹、街路樹、器具材、楽器材、スキー板などです。
8 「神代(じんだい)」とは埋れ木のことで、地殻変動や大洪水等によって立木が土砂に埋まり、数百年~数千年の後に土木工事等で掘り出された木材のことです。

↑このページのトップへ

 


 

お問い合わせは、みどりの相談まで