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林業試験場

森とみどりのQ&A(経営・林業機械)

森とみどりのQ&A(経営・林業機械)
経営/林業機械
Q1.高性能林業機械とはどういう機械なのか?
A1.高性能林業機械とは、一般的に2つ以上の工程を処理する性能を持った高能率の林業機械です。代表的なものとしてハーベスタ(写真)やプロセッサがあります。

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Q2.タワーヤーダによる集材作業時の伐開幅はどれくらい必要か?
A2.集材作業を行う場所では、残存木に傷がつかないように、集材時に行う材の方向転換を考慮に入れた区域が必要になります。この方向転換幅は、集材方法(短幹・全幹)や材の引き寄せ角度によって決まります。次式が参考になるでしょう。
 材を引き寄せる方向に必要な伐開幅(m)=(0.67×材長(m))×(引き寄せ角度÷90)

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Q3.タワーヤーダの導入台数や価格は?
A3.平成10年3月末時点におけるタワーヤーダの導入台数は、全国で221台、北海道では1台(写真)となっています。価格は2000万円前後のものが多いようです。

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Q4.林業試験場が保有する高性能林業機械などを借りることができるか?
A4.伐出作業等の実証データを収集するため、林業試験場が保有する高性能林業機械の貸出を行っています。貸出の対象機種はフェラーバンチャ、グラップルスキッダ、タワーヤーダ、簡易ウィンチ、小型林内作業車で、当該機種を使用して行った伐出作業データの提出が貸出条件となっています。

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Q5.グラップルは1回にどれくらいの量をつかめるのか?
A5.グラップルのつかみ量は、取り扱う材の長さや太さによって異なります(写真)。このため、メーカーのカタログでは「最大握り幅」や「最小握り径」を表示しています。一般に,バケットサイズが0.45m3クラスのエクスカベータをベースマシンとするグラップルのつかみ量は、0.3~0.5m3とされています。

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Q6.刈払機の騒音規制について知りたい。
A6.刈払機の使用について、林野庁では「チェーンソー以外の振動工具の取扱業務に係る振動障害の予防について」によって総合的に指導を行っています。騒音については特に規定は設けていませんが、当面の目標値を95デシベル以下としています。

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Q7.林業架線作業主任の免許を取得したいが、試験内容や勉強方法を知りたい。
A7.試験を受けられる場合は、林材業労災防止協会の「林業架線作業主任者教本」や、林業・木材製造業労働災害防止協会の「林業架線作業主任者免許試験標準問題集」が参考になります。

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Q8.バギー車の性能、価格、付属機器について知りたい。
A8.林業試験場で保有するバギー車は、排気量391cc、最高出力25ps、四輪駆動、けん引重量500kgのタイプで、定価は73万円です(写真)。間伐木の集材作業では、トレーラ、サルキ、ウィンチ、ローラベンチなどの付属機器を使用します。


バギー車MPEG動画(各10秒程度)
・ビデオサイズ:①160×128 ②320×240・ファイルサイズ:①約1.4MB ②約2.2MB
(注)下記の①または②をクリックして再生します。ファイルサイズが大きいため再生まで時間がかかります。
・空荷走行
①buggy-s01.mpg
②buggy-m01.mpg
・荷台積込
①buggy-s02.mpg
②buggy-m02.mpg
・積荷走行
①buggy-s03.mpg
②buggy-m03.mpg

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Q9.カラマツの直径階別の集材コストを知りたい。
A9.集材コストには、伐採内容、伐採木の大きさ、集材距離や傾斜などの機械走行条件、人件費などが影響します。一般に伐採木が大きければ作業功程があがりますので、生産コストは安くなる傾向にあります。

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Q10.プロセッサの生産性や機種について知りたい。
A10.プロセッサは土場で枝払い・玉切りを行う機械です(写真)。生産性は処理する材の大きさや採材内容等によって異なりますが、作業条件が良ければ1日当たり100m3の生産性をあげることも可能であるいう結果が得られています。なお、ハーベスタもプロセッサと同様の作業ができることから、現場では多数の機種が見られます。

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Q11.プロセッサはトウヒ間伐木の枝払い作業につかえるか?
A11.プロセッサを用いて、トドマツやトウヒの枝払い作業を行うことができます。ただし、林縁木にみられるような太い枝の処理は難しいといえるでしょう。

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Q12.プロセッサはどんな高性能林業機械と組み合わせて使うのか?
A12.木を伐るフェラーバンチャ、伐った木を集めるグラップルスキッダと組み合わせて、効率的な高性能林業機械作業システムを構成できます。

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Q13.緑化樹剪定時に発生する枝条の処理を移動式チッパーで処理したいが、種類や価格を知りたい。
A13.直径10cm程度までの細い枝や葉を粉砕処理するのであれば、小型のチッパシュレッダが適当でしょう。価格は200万円~450万円のものが多いようです。

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Q14.木材の伐木・造材工程について知りたい。
A14.一般に、山で木を切って林道まで集材する作業を伐木造材といいます。木を切るときにはチェーンソーを使い、集材にはトラクタ(写真)を用います。集材作業は、切り倒した木の枝を払い丸太にして運ぶ短幹集材と、枝を払っただけの長い状態で運ぶ全幹集材に分けられます。後者では、林道沿いに設けられた土場で丸太に玉切りされます。

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