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森とみどりのQ&A(病虫獣害・昆虫動物一般)

森とみどりのQ&A(病虫獣害・昆虫動物一般)
病虫獣害/昆虫動物一般
Q1.道内に生息する野ネズミの種類と見分け方を知りたい。
A1.道内にはエゾヤチネズミ、ムクゲネズミ、ミカドネズミ、エゾアカネズミ、カラフトアカネズミ、ヒメネズミの6種が生息しています。最初の3種はヤチネズミの仲間で、特徴としては、尾は短く,耳は小さく大部分が毛の中に隠れています。後の3種はアカネズミの仲間で、尾は長く,耳は大きくほとんどが毛の外に出ています。
 ヤチネズミの仲間の3種はよく似ていますが、慣れると背中の毛の色などで見分けることができます。きちんと調べるには解剖し、上あごのいちばん奥の歯を調べる必要があります。
 アカネズミの仲間はまず、後ろ足の大きさを調べます。その大きさが小さければ(20mm以下)、ヒメネズミです。また、ヒメネズミは名前の通り他の2種類より小さいのが特徴です。後ろ足が大きかったら、次に後ろ足のうらを観察します。足の裏には、いぼのようなものが5個もしくは6個が2列に並んでいます。その列の間に顆粒状のぶつぶつがないのがエゾアカネズミ、あるのがカラフトアカネズミです。アカネズミの仲間も、慣れれば簡単に見分けがつきます。

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Q2.「エゾリスの森」を作りたいが、どうすればよいか。
A2.エゾリスの移入・定着は道内では、帯広や札幌などで試みられています。自然生息地からの誘致であれば、生息地と目的地(森林)の間を林帯で結ぶことによって、可能になるかもしれません。その際、餌になるオニグルミなどの木を混ぜること、また、捕食者(野良猫、カラスなど)から身を隠すのに十分な林帯を作ることが重要です。

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Q3.森林公園で野鳥の巣箱をかけたい。巣箱に入る鳥の種類、巣箱の数と間隔、巣箱のメンテナンス法について知りたい。
A3.ふだん目にするような箱に穴のあいた巣箱には、シジュウカラ、スズメ、ニュウナイスズメコムクドリムクドリなど木に開いた穴(樹洞)で繁殖する鳥が営巣します。繁殖期以外には夜間の寝る場所として利用されます。巣箱の数については特に限定したものはありませんが、巣箱の間隔については、なるべく多くの巣箱が利用されるようにするのであれば注意点があります。森林部では、シジュウカラなどの広いなわばりを持った種類の営巣が主となるので、20m程度は離して設置すると多くの巣箱が利用されます。広場周辺などでは、少し開けたところで営巣するニュウナイスズメやコムクドリが利用します。これらの鳥は巣の周りだけをなわばりとするので近接して巣箱を設置しても多くが利用されますが、巣箱が近いと鳥同士で争いが起こりやすく、繁殖にも影響があるので10m程度は離したほうがよいでしょう。設置した巣箱は晩秋から3月ぐらいまでに1回ぐらいは中をのぞき、古い巣材があれば取り除くのがよいでしょう。古い巣材があると底が浅くなるし、ノミなどの寄生虫がいるので鳥が利用しなくなるからです。

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Q4.アメリカシロヒトリとはどんな虫か?
A4.アメリカシロヒトリ(学名Hyphantria cunea)は、初夏と初秋の頃にサクラやプラタナスなど各種広葉樹の葉を集団で食害する毛虫です。最大長は約30mm、頭は黒く、体は白い長毛で覆われ、地色は背中が灰色、下側が淡い黄色、小さなときは体は淡い黄色で、背中に黒点が2列にならんでいます。

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