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森とみどりのQ&A(その他一般・特用林産)

森とみどりのQ&A(その他一般・特用林産)
その他一般/特用林産
Q1.山から取ってきたウドを家庭菜園で育てています。これを増殖させたいのですが、タネからの増殖は可能でしょうか。
A1.ウドはウコギ科タラノキ属の多年草で山菜として好まれています。また、根は薬用にもなります。質問にありますタネでの増殖については難しいと思います。タネは乾燥に弱く発芽率が低いため一般的ではなく、通常は株分けで行なわれています。現在は各地で栽培されており品種も色々あります。植え付け時期は芽が活動し始める前がよく、収穫は次年度から行えますが、3年目に株が充実しますのでそれ以降の収穫がよいと思います。

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Q2.1.去年伐採して1年経過したミズナラ原木をシイタケ栽培に使えますか?
2.ナメコを栽培したいのですが、ホオノキをほだ木にしていいでしょうか?
3.古いシイタケ種菌を使っても大丈夫でしょうか?
A2.1.雑菌や害菌に汚染されておらず、原木の水分が適度に保たれている場合は使用できますが、雑菌・害菌に汚染されていれば(汚染されている可能性が高い)、シイタケ菌を植菌しても菌糸が活着できないので栽培には使えません。
2.一般的に、ナメコの原木栽培にはシナノキ、ブナ、シラカバ、ヤナギなど材の柔らかい広葉樹が使われるので、ホオノキも広葉樹で材質が柔らかいため原木として使用可能です。
3.種菌の保管・管理状況によりますが、一般家庭で長期間にわたり保管したものは、温度・湿度の関係から菌の活性が落ちると思われ、また、雑菌の侵入も考えられるので、新鮮なものを用意した方が無難です。

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Q3.エノキタケが発生している広葉樹倒木に別のキノコがたくさん発生していた。自分で食べたことはないが、知人にお裾分けしたいので、どういうキノコか教えてほしい。
A3.キノコの種類は、モエギタケ科ヌメリスギタケかヌメリスギタケモドキであり、両者とも食用にされます(柄に粘性があればヌメリスギタケ、なければヌメリスギタケモドキ)。しかし、姿が似た仲間には有毒のものがあるので注意する必要があります。また、食用となるキノコであっても人によっては中毒を起こすこともあります。
 キノコはもともと消化が悪いので大量に摂取すると下痢を起こすことがあります。持ち込まれた収穫物の中には鮮度が落ちたものがたくさん含まれており、自宅で消費するならともかく他人へ勧めるものとしては問題があります。

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Q4.ギョウジャニンニクのタネを春に播いたが芽が出てきません。なぜでしょう?
A4.北方系の植物の中には、寒さに当たらないと芽が出てこないタネが多いです。そのため発芽は来年春になる可能性が高いと思います。通常は取り播きか、秋のうちに播くようにした方が良いでしょう。栽培は午前中に日が当たり、午後からは日陰になるような場所が良いです。播種から開花までは一般的に7~8年かかると言われていますが、条件が良ければ3年程度で開花するものも見られます。

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