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林業試験場

ギンムジハマキ

ギンムジハマキ
被害の特徴
樹 種 カラマツ。
部 位 葉。
時 期 春。
状 態 葉が糸でつづられて食べられる。枝や葉に幼虫がみられる。
幼 虫 体長最大約18mm。背中に黒い斑点がある。頭部は茶色から暗い茶色で後方に黒い斑紋がある。前胸背面は暗い茶色から黒。胸脚は黒色。
胸腹部が茶色の点でカラマツヒメハマキの幼虫に似るが、カラマツヒメハマキは頭部が全体黒色、最大長約12mm。

和名  ギンムジハマキ

学名 命名者  Eana argentana (Clerck)

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、ハマキガ科Tortricidae


寄主  ヨーロッパトウヒ、カラマツ、ヤナギ属、草本(イネ科、双子葉植物)(文献1984)。

生態  年1世代、幼虫は春に新葉を糸でつづりあわせて食べる、成虫は7月に出現する(文献1984)。

分布  北海道。

被害  1995年に美瑛のカラマツ林で小面積の多発記録(文献1996)にあるにすぎない。


文献
[1984] 鈴木重孝・駒井古実, 1984. 北海道における針葉樹を摂食する小蛾類. 北海道林業試験場報告, 22: 85-129.
[1996] 伊藤賢介・福山研二・東浦康友・原秀穂, 1996. 1995年に北海道で発生した森林昆虫. 北方林業, 48: 187-190.

2011/3/31