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林業試験場

ヒロバビロウドハマキ

ヒロバビロウドハマキ
被害の特徴
樹 種 エゾマツ。
部 位 葉。
時 期 春。
状 態 葉が糸でつづられて食べられる。幼虫がいる。
幼 虫 体長最大約26mm。 頭部は茶色で、複雑な黒い斑紋がある。胸腹部は暗い緑色。

和名  ヒロバビロウドハマキ
別名 クロビロウドハマキ

学名 命名者  Eurydoxa advena Filipjev

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、ハマキガ科Tortricidae


寄主  トドマツ、エゾマツなど(文献1984)。

生態  年1世代、若齢幼虫で越冬;幼虫は5月に新葉を糸でつづって食べる;7月上旬に葉を紡錘状につづり、その中で蛹になる;成虫は7月中下旬に出現、産卵する;若齢幼虫は葉に潜るか、数枚の葉をつづって巣を作り、その中で越冬する(文献1984)。

分布  北海道・本州、千島、サハリン、アムール、ウスリー。

被害  1956年にエゾマツ林で多発した記録が1例あるにすぎない(文献1984)。


文献
[1984] 鈴木重孝・駒井古実, 1984. 北海道における針葉樹を摂食する小蛾類. 北海道林業試験場報告, 22: 85-129.

2001/12/5