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林業試験場

テングハマキ

テングハマキ
被害の特徴
樹 種 様々な樹木や草本。カラマツで被害例がある。
時 期 6~7月。
部 位 葉。
状 態 葉が糸でつづられて食べられる。幼虫がいる。
幼 虫 体長最大約20mm。体は背中が灰緑色で白っぽい斑点がある。体の下側は黄白色。頭は暗い茶色。頭のすぐ後の背面は茶色。

和名  テングハマキ

学名 命名者  Sparganothis pilleriana (Denis et Schiffermuller)

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、ハマキガ科Tortricidae


寄主  トドマツ、ヨーロッパトウヒ、カラマツ、ニオイヒバ、クルミ、ポプラ、その他広葉樹、ヨモギ、マメ科草本など。

生態  年1世代。幼虫は6~7月に新葉を糸でつづりあわせて食べる。成虫は7月中旬~8月上旬に出現する。

分布  北海道・本州・四国・九州、北半球全域。

被害など  カラマツ林で1例多発記録があり、4年ほど続いた。食害による木の著しい衰弱や枯れは記録されていない。防除は普通必要とされない。


文献
[1983] 上条一昭・駒井古実・鈴木重孝, 1983. ハマナスを加害する害虫. 光珠内季報, 55: 17-21.
[1984] 鈴木重孝・駒井古実, 1984. 北海道における針葉樹を摂食する小蛾類. 北海道林業試験場報告, 22: 85-129.

2001/12/22