トドマツアミメヒメハマキ Zeiraphera truncata
写真1 トドマツ被害枝。旭川。1980/8。 |
| 樹種 | トドマツ。 |
| 部位 | 新葉。 |
| 時期 | 6月。 |
| 状態 | 幼虫は新葉の表面だけを食べるので、茶色に枯れる。 |
| 幼虫 | 体長最大約12mm、黄色。 よく似た種にトドマツヒメハマキがあり、しばしば混生する。トドマツヒメハマキの幼虫は肛門のすぐしたに櫛歯状の刺毛（尾叉）を持つが、トドマツアミメヒメハマキの幼虫は尾叉がない。また、トドマツアミメヒメハマキの老齢幼虫の巣はきれいな筒状ではない。 |
和名 トドマツアミメヒメハマキ
学名 命名者 Zeiraphera truncata Oku
分類 チョウ目（鱗翅目）Lepidoptera、ハマキガ科Tortricidae
寄主 トドマツ。
生態 年1世代。卵越冬。幼虫は6月上旬～7月上旬に当年生葉を食べる。小さな幼虫は葉を筒状に束ねて巣を作る。大きな幼虫は葉を雑につづり合わせて巣にする。巣の内側に面する部分を削り取るように食べるので、巣は黄色になる。6月下旬～7月上旬に糸にぶらさがって地上におり、落葉中で蛹になる。成虫は7月中下旬に出現。
分布 北海道・本州、サハリン。
被害観察地域 （樹木害虫発生統計資料に基づく）
被害など トドマツ林でときどき多発する。
文献
［1984］ 鈴木重孝・駒井古実, 1984. 北海道における針葉樹を摂食する小蛾類. 北海道林業試験場報告, 22: 85-129.
2001/12/23