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林業試験場

ヨシノコブガ

ヨシノコブガ

写真1 幼虫、体長6mm。新冠、クリ。1995/8/1。

被害の特徴
樹 種 クリ。
部 位 葉、雄花。
時 期 7~8月(幼虫加害時期)。
状 態 葉が茶色になる。小さなケムシ(幼虫)がみられる。 体長最大約10mm(写真1)。

和名  ヨシノコブガ

学名  Meganola melanocholica

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、コブガ科Nolidae


生態  寄主はクリの雄花。多発すると葉も食害する。
 本州ではたいてい年1世代。成虫は春に発生し、雄花の蕾に産卵する。幼虫は雄花を食べて成長する。夏には地上に落下し、落葉中で繭を作り、その中で蛹になって越冬する。
 北海道では幼虫の食害が日高地方で8月上旬に観察されている。

被害など  多発は日高地方のクリ園で1995年に観察されているにすぎない(文献1996、写真1)。
 林床に牧草が繁茂したクリ園で多発するようなので、牧草を除去して予防する。


文献
[1996] 伊藤賢介・福山研二・東浦康友・原秀穂, 1996. 1995年に北海道で発生した森林昆虫. 北方林業, 48: 187-190. (道内での最初の被害記録)

2001/9/29