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リンゴハマキクロバ

リンゴハマキクロバ

写真1 幼虫、体長12mm。美唄、リンゴ。1996/6/17。

写真2 被害葉、写真1の巣を含む。

写真3 被害状況。佐呂間、ズミ。2000/7/12。

被害の特徴
樹 種 リンゴ、ズミ、ナシ。
部 位 葉。
時 期 6月。
状 態 葉が赤く枯れる。糸で綴り合わされる。中に幼虫がいる。体長最大約20mm。

和名  リンゴハマキクロバ

学名  Illiberis pruni

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、マダラガ科Zygaenidae


生態  年1回発生。幼虫は5~6月に葉を食べて成長する。十分成長すると地上に降りて、落葉中や土の浅いところで繭を作る。翌年の早春に成虫になる。

分布  北海道・本州・四国・九州、シベリア南東部・中国北部。

被害など  ときどき多発する。食害された葉が枯れて樹上に残るので、被害は目立つ。夏までには新しい葉が開き、緑に戻る。食害で木が枯れた記録はない。
 黄色や茶色に枯れた葉をみつけたら取り除く。幼虫の体毛が皮膚に刺さることがあるのでゴム手袋をすること。 


2001/8/2