森林研究本部へ

林業試験場

写真1 老齢幼虫。カラマツ、1987。

  
樹種トドマツ、カラマツ。
部位葉。
時期6月。
状態葉が食べられる、なくなる。枝や葉上に幼虫がいる。被害木の下の地面に虫糞がある。
幼虫体長最大約40mm。茶色で側面が鮮やかな黄色。 
腹脚は尾端近くに2対。
被害の特徴

和名  オオチャバネフユエダシャク

学名  Erannis deforiaria 

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、シャクガ科Geometridae


 

寄主  トドマツ、カラマツ、コメツガ(文献1987)。

生態  年1化、卵越冬;幼虫は5~6月トドマツの新葉やカラマツの葉を食べる;落葉中で蛹で越夏し、成虫は10月に出現する;雌成虫は翅がなく、木を歩いて上り、産卵する(文献1987)。

分布  北海道・本州・四国。

被害観察地域 (樹木害虫発生統計資料に基づく)

被害  1975~1980年にかけて道内各地のトドマツやカラマツで被害が観察されたが、1981年以降は被害は観察されていない(樹木害虫発生統計資料参照)。


 

文献 
[1987] 杉敏郎(編集), 1987. 日本産蛾類生態図鑑: 1-453, pls 1-120. 講談社, 東京.

2011/3/31