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モンクロシャチホコ

モンクロシャチホコ

写真1 若い幼虫(左下)と終齢幼虫。三笠、チシマザクラ。2005/8/14。

写真2 終齢幼虫。写真1と同じ個体群。2005/8/14。

被害の特徴
樹 種 サクラ、ナシ、シラカンバなど広葉樹。
部 位 葉。
時 期 7~8月。
状 態 葉が食べられる、なくなる。毛虫(幼虫)がみられる。林床に虫糞がある。
幼虫 体長最大約50mm。小さなときは茶色で、毛は疎ら。大きくなると黒くなり、白黄色の毛束が列状に生える。

和名  モンクロシャチホコ

学名  Phalera flavescens

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、シャチホコガ科Notodontidae


生態  幼虫は7~8月に集団で葉を食害する。8~9月に地上に降りて、落葉中や土中の浅いところで蛹になり、越冬する。蛹は6~7月に成虫になる。雌成虫は葉裏に数十個の卵をまとめて産む。

分布  北海道・本州・四国・九州、アムール、朝鮮半島、中国、台湾。

被害など  庭や公園のサクラ、ナシ、シラカンバなどでしばしば多発する。食害により枝が枯れることがある。
 同じ場所で発生する傾向がある。以前に被害が発生した場所の木を7月下旬~8月上旬に見回り、小さな幼虫集団を取り除く。

2001/8/22