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林業試験場

写真1 幼虫。1983/6。

 
樹種クリやミズナラ・カシワなどコナラ属。
部位葉。
時期春。
状態葉が食べられる、なくなる。毛虫がみられる。林床に虫糞がある。
幼虫体長最大約50mm。体は黄色または紅色で黒い斑紋がある。頭部は黒色。体毛は疎ら。
被害の特徴

和名  オオトビモンシャチホコ

学名  Phalerodonta manleyi 

分類  チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera、シャチホコガ科Notodontidae


 

寄主  カシワ、クリ、コナラ、ミズナラなど。

生態  卵で越冬。卵は5月に孵化し、幼虫は5~6月に集団で葉を食べる。幼虫は刺激を与えると頭部を反らす習性がある。十分に成長した幼虫は地上に降り、落葉中や土の浅いところに潜って蛹になる。夏に成虫になる。雌成虫は幹の樹皮や小枝の上の卵をかためて産む。

被害など  まれながら多発する。また、幼虫集団が大きいため多発しなくても単木的に食害が目立つことがある。食害により木が枯れた記録はないので、森林では駆除は普通必要とされない。ポ庭木などで食害が気になるときは幼虫を取り除く。

2001/9/22