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林業試験場

樹種ハンノキ属(ハンノキ・ケヤマハンノキなど)、エゾサンザシ。
部位葉。
時期春~秋
状態ハンノキでは葉の主脈沿いに白から黄色になる。ケヤマハンノキでは葉全体に白から黄色の変色部が現れる。 
ルーペで見ると、糸が網状に張られ、体長0.4mmのダニがいる。ダニは淡い黄色で側縁部に黒斑を持つ。
被害の特徴

和名  ハンノキアケハダニ(文献2007など)

学名 命名者・年  Eotetranychus tiliarium (Hermann, 1804)

分類  ダニ目Acari、ケダニ亜目Prostigmata、ハダニ科Tetranychidae


 

形態  文献2007。

寄主  ハンノキ属(ハンノキ、ケヤマハンノキ、ヤマハンノキ)、エゾサンザシ(文献2007)。

生態  ハンノキでは葉の主脈沿いに巣網を張り、毛が多いケヤマハンノキでは巣網は不鮮明で葉面全体に寄生する;雌成虫で越冬する;札幌では5月上旬雌成虫が葉上に出現し、7月に個体数がピークとなり、秋まで寄生がみられる;年5世代を経過する(文献2007)。

分布  北海道ほか(文献2007)。

被害  ハンノキ属の害虫とされているが(文献2006)、被害実態は不明である。


 

文献 
[2006] 日本応用動物昆虫学会(編集), 2006. 農林有害動物・昆虫名鑑, 増補改訂版. 387pp. 日本応用動物昆虫学会, 東京. 
[2007] 江原昭三・後藤哲雄・上遠野富士夫・岡部貴美子, 2007. 植物ダニ類の見分け方. 120pp. 日本植物防疫協会, 東京.

2010/3/31