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ケナガスゴモリハダニ

ケナガスゴモリハダニ
被害の特徴
樹 種 クマイザサ、チシマザサなど。
部 位 葉。
時 期 春~秋(加害時期)。
状 態 葉が部分的に白く変色する。
葉の裏側に糸で大きな網を作り、その中をルーペで観察するとごく微小なダニがみられる。
ダニは最大長約0.46mm。淡い黄緑色から暗緑色。

和名  ケナガスゴモリハダニ(文献2007など)

学名 命名者・年   Stigmaeopsis longus (Saito, 1990)

分類  ダニ目Acari、ケダニ亜目Prostigmata、ハダニ科Tetranychidae


形態  上記のとおり(詳細は文献1993、2007)。カラー写真が文献1993にある。

寄主  クマイザサ、チシマザサ(文献2007)。

生態  葉裏の主脈沿いや葉縁部に糸を張って巣を作り集団で生活する;雌成虫が越冬し、札幌では4月中旬に産卵を開始し、5~6月にピークに達した後分散する(文献2007参照)。

分布  北海道・本州・四国・九州(文献1993)。

被害  庭園に植栽されたササに大発生して葉を枯らすことがある(文献1993)。


文 献
[1993] 江原昭三(編), 1993. 日本原色植物ダニ図鑑. 298 pp. 全国農村教育協会, 東京.
[2007] 江原昭三・後藤哲雄・上遠野富士夫・岡部貴美子, 2007. 植物ダニ類の見分け方. 120pp. 日本植物防疫協会, 東京.

2010/3/31