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ハマナスハタマバチ

ハマナスハタマバチ

写真1 虫えい。美唄、温室のハマナス、1986/5。

写真2 写真1の拡大。

被害の特徴
樹 種 ハマナス。
時 期 夏。
部 位 葉裏。
状 態 虫こぶは直径5~7mmの球形(写真1)。内部に幼虫が1頭いる。

和名  ハマナスハタマバチ(文献1983)

学名  Diplolepis sp.(種名未決定)

分類  ハチ目(膜翅目)Hymenoptera、ハチ亜目Apocrita、タマバチ科Cynipidae


寄主  ハマナス(文献1983)。

生態  年1世代;成虫は5月下旬~6月上旬に羽化する;卵は葉裏に産み付けられる;1枚の葉に多数の虫えいがつくこともある;虫えいは緑色、日当たりがよいと秋に赤くなる;虫えいは秋に地上に落下し、その中で幼虫は越冬する(文献1983)。

分布  北海道(文献1983)。

被害と防除  温室や公園などのハマナスに発生することがある。実害はないが、気になるときは葉ごと取り除く。


文献
[1983] 上条一昭・駒井古実・鈴木重孝, 1983. ハマナスを加害する害虫. 光珠内季報, 55: 17-21.

2010/3/31