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サクラフシアブラムシ

サクラフシアブラムシ

写真1 虫コブ。美唄、エゾヤマザクラ、1986/5。

被害の特徴
樹 種 エゾヤマザクラなど。
部 位 葉。
時 期 春~秋。
状 態 春はコブは赤く、内部にアブラムシがいる。夏以降は枯れて茶色になり、アブラムシはみられない。

和名  サクラフシアブラムシ

学名 命名者  Tuberocephalus sasakii (Matsumura)

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、アブラムシ科Aphididae


生態  枝上に産みつけられた卵で越冬する。早春、新芽の頃に幼虫が孵化し、葉裏に移って吸汁する。その刺激により虫えい(虫コブ)が形成される。虫えいの中で繁殖し、晩春になると翅のある雌成虫が脱出し、ヨモギに移住する。ヨモギの葉裏で過ごした後、秋にサクラに帰ってくる

分布  北海道・本州、千島、中国。

2001/8/7