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ツツジグンバイムシ

ツツジグンバイムシ

写真1 被害葉。白滝、エゾムラサキツツジ。2008/9/12。

写真2 幼虫、体長1~1.5mm。北見、エゾムラサキツツジ。2000/6/13。

写真3 成虫、体長4mm。陸別、ツツジの1種、2000/7/13。

被害の特徴
樹 種 ツツジ属。
部 位 葉。
時 期 春~秋(加害時期)。
状 態 葉がスプレー状に白や黄色になる。葉裏には黒い糞が点々と付着し、たいてい微小な昆虫(最大長約4mm)がみられる。幼虫は黒くトゲが生える。成虫は半透明、茶色の模様がある。

和名  ツツジグンバイムシ

学名 命名者   Stephanitis pyrioides (Scott)

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、グンバイムシ科Tingidae


生態  成虫越冬。越冬場所は落葉中など。春から秋まで葉裏で樹液を吸って加害する。この間、数世代を繰り返す。

分布  本州・四国・九州・琉球、ロシア極東部、朝鮮半島、台湾、中国南部、オーストラリア、ヨーロッパ。

被害  本州では古くからツツジの害虫としてよく知られている。高温乾燥条件が続くと多発するようで、木の成長が衰える場合があるとされる。
 北海道でも庭や公園で普通にみられるが、多発した記録はないようである。

2001/8/16