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林業試験場

写真1 成虫、長さ3mm。美唄、セイヨウナナカマド、2001/5/8。

写真2 写真1の拡大。

 
樹種広葉樹。
部位枝・幹。
時期1年中みられる。
状態幹や枝に虫が群生して固着する。
最大長約3mm。白色だが、表面の白い殻が取れると茶色になる。
被害の特徴

和名  ナシシロナガカイガラムシ

学名 命名者  Lopholeucaspis japonica (Cockerell)

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、マルカイガラムシ科Diaspididae


 

寄主  カバノキ科、ニレ科、バラ科、カエデ科、ツツジ科、モクレン科ほか様々な広葉樹(文献1980)。

生態  年1回発生;幼虫越冬;春に成虫になり産卵する;幼虫は晩春に孵化し、幹や枝で吸汁加害する(文献1980)。 
 天敵としてヒメアカボシテントウが良く見られる。

分布  北海道・本州・四国・九州。

被害  1981年に札幌でナナカマド、特に街路樹に多く発生した記録(文献1982)が、1例だけ知られている。


 

文献 
[1980] 河合省三, 1980. 日本原色カイガラムシ図鑑. 455 pp. 全国農村教育協会, 東京. (分類、形態、宿主) 
[1982] 小泉力(北海道森林昆虫談話会), 1982. 昭和56年度北海道に発生した森林害虫. 北方林業, 34: 168-172.

2001/8/15