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タマカタカイガラムシなど

タマカタカイガラムシなど

写真1 タマカタカイガラムシの1種、体長7mm。小清水原生花園、ハマナス、1983/7。

被害の特徴
樹 種 バラ科(サクラ、ウメ、スモモ、アンズ、リンゴ、カイドウ、ナシなど)。
部 位 枝、細い幹。
時 期 春~秋。1年中みられる。
状 態 枝が枯れる。球形のものが固着する。長さは最大5mm。

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、カタカイガラムシ科Coccidae


和名  タマカタカイガラムシ

学名 命名者   Lecanium kunoensis Kuwana

生態  寄主はバラ科(サクラ、ウメ、スモモ、アンズ、リンゴ、カイドウ、ナシなど)(文献1977、1980、1994)。 年1回発生、成虫越冬、春に産卵する(文献1980、1994)。

被害  本州ではウメなどでときどき多発し、枝が枯れる場合もあるといわれている。

分布  北海道・本州・四国・九州、朝鮮、北アメリカ(侵入)(文献1980)。


和名  タマカタカイガラムシの1種(写真1、文献1983)

学名   Lecanium sp.

生態  寄主はハマナス。年1回発生、孵化は7月下旬から始まる(文献1983)。

被害  本州ではウメなどでときどき多発し、枝が枯れる場合もあるといわれている。

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、カタカイガラムシ科Coccidae

分布  北海道(文献1983)。


文 献
[1977] 奥野孝夫・田中寛・木村裕, 1977. 原色樹木病害虫図鑑. 364 pp. 保育社, 大阪. (形態、生態、防除)
[1980] 河合省三, 1980. 日本原色カイガラムシ図鑑. 455 pp. 全国農村教育協会, 東京. (分類、形態、宿主)
[1983] 上条一昭・駒井古実・鈴木重孝, 1983. ハマナスを加害する害虫. 光珠内季報, 55: 17-21. (ハマナスのタマカタカイガラムシの1種の報告)
[1994] 河合省三, 1994. タマカタカイガラムシ. 小林富士雄, 竹谷昭彦編集, 森林昆虫, 総論・各論: 421. 養賢堂, 東京.

2001/2/5