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ツツジコナカイガラムシ

ツツジコナカイガラムシ

写真1 成虫、体長4mm弱。美唄、ヒダカミツバツツジ。2008/5/26。

写真2 葉裏の卵塊と成虫。写真1と同じ個体群。

被害の特徴
樹 種 ツツジ属(各種のツツジ、シャクナゲ)。
部 位 枝や葉。
時 期 春~秋。
状 態 木が黒く汚れる。白い粉をかぶった虫(体長最大約4mm)がみられる。葉裏に白い粉状のかたまり(卵塊)がみられる。ときに木が黒く汚れる。

和名  ツツジコナカイガラムシ

学名 命名者   Phenacoccus azaleae Kuwana

分類  カメムシ目(半翅目)Hemiptera、コナカイガラムシ科Pseudococcidae


生態  幼虫が2mmほどのときに枝で越冬する。春に若い枝に移動し吸汁加害する。成虫は葉裏に白い綿状の卵の塊を産む。

分布  本州・四国・九州。北海道では正式な分布記録がないようである。

被害  道内では1998年に本種と思われるカイガラムシの発生が美唄で観察された(文献1999)。 庭木などで多発することがある。すす病を併発するので、木が黒く汚れる。樹勢が衰える場合もあるとされている。


生態 [1999] 福山研二・原秀穂・林直孝, 1999. 1998年に北海道で発生した森林昆虫. 北方林業, 51: 267-270.

2009/3/31